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フィリピン、台風の死者600人超に 未明に鉄砲水

2011年12月19日 07時36分09秒 | ニュース
台風21号が直撃し、多数の死者が出たフィリピン南部ミンダナオ島で被害が拡大したのは、16日深夜~17日未明に土砂崩れや鉄砲水が相次いで発生し、就寝中などで住民の避難が遅れたのが原因の一つとみられることが18日、分かった。災害対策当局者らが共同通信などに語った。


 フィリピンの赤十字幹部は18日夜、死者は少なくとも652人になったと明らかにした。在フィリピン日本大使館によると、日本人の死傷者の情報はない。地元メディアによると、行方不明者は800人以上、被災者は10万人以上に上る。

 気象当局者は「台風の上陸前に再三警報を出したが、軽視する住民が多かった」と語った。

 気象当局によると、ミンダナオ島は台風の進路になることが少なく、同島への上陸は12年ぶり。この時期の降雨量は月平均80~100ミリ。16~17日は、1時間に10~20ミリの強い雨が24時間余り続いた。

 赤十字幹部らによると、計500人以上の死者が出たカガヤンデオロとイリガン両市では、山沿いや川沿いの集落で被害が相次ぎ、就寝中に一家全員が流されたケースも多かった。ヤシの葉や竹でできた簡易な家も多く、被害者がさらに増えたとみられる。

 カガヤンデオロ市の住民は地元メディアに「17日深夜に突然地鳴りのような音とともに水が家に押し寄せた」と話した。

 ミンダナオ島在住約30年の邦人男性は「クリスマス時期に台風が島を襲ったのは記憶にない。地球温暖化の影響もあるのではないか」と語った。

 台風21号は18日、フィリピン南西部パラワン島を横断し南シナ海に抜けた。
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