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NY円、1ドル78円台後半 介入警戒で円高に歯止め

2011年03月18日 08時15分32秒 | ニュース
17日のニューヨーク外国為替市場で円相場は5日続伸し、前日比75銭円高・ドル安の1ドル=78円80~90銭で取引を終えた。円はオセアニア市場で急伸し76円台の最高値を付けたが、ニューヨーク市場では日本政府・日銀による円売り介入への警戒感などから伸び悩んだ。

 投機筋などによる円買い・ドル売りなどをきっかけに、オセアニア市場で円は76円25銭まで上昇。1995年4月に付けた最高値を更新した。その後は日本の通貨当局による円売り介入への警戒感などから売りが優勢になり、ニューヨーク市場では78円台半ばで始まった。

 米東部時間17日夜(日本時間18日朝)に開かれる7カ国(G7)財務相・中央銀行総裁の緊急電話会議後に発表される共同声明の内容を見極めたいとのムードが強く、ニューヨーク市場で円相場は小幅にもみ合った。午後に日経ニュースが「G7会議で過度の円高が世界の経済や金融に悪影響を与えないよう協調することで一致する」と伝えた。日本の通貨当局が円売り介入をしやすくなるとの見方から、円売り・ドル買いが入った。

 週間の米新規失業保険申請件数が市場予想を下回り、3月の米フィラデルフィア連銀景気指数は前月比で大幅に上昇。米景気の回復期待も円売り・ドル買いを促したという。ニューヨーク市場での円の高値は78円48銭、安値は79円35銭だった。

 円は対ユーロで横ばい。前日と同じ1ユーロ=110円60~70銭で取引を終えた。オセアニア市場で一時106円50銭と2010年9月10日以来、約半年ぶりの高値を付けた後は、円売りが優勢となった。円売り介入に対する警戒感が強いほか、ユーロ圏の早期利上げ観測も根強いという。

 ユーロはドルに対して反発し、前日終値の1ユーロ=1.39ドルちょうど前後から1.40ドル台前半に上昇した。ユーロ圏の早期利上げ観測などからユーロの買いが優勢となった。欧米の株高などを背景に原油先物相場が大幅に上昇した。原油買いと平行して、対ユーロでドルを売る取引もみられたとの声もあった。欧州市場でユーロは1.4053ドルと10年11月8日以来の高値を付けた。

 ニューヨーク市場でのユーロの高値は1.4043ドル、安値は1.3980ドルだった。

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