総務省が30日発表した2020年国勢調査(同年10月1日現在)の確定値によると、総人口は1億2614万6099人で、15年の前回調査から約94万9千人(0・7%)減った。九州7県の人口は1277万8958人で、約23万7千人減少。北九州市が全市町村で最も多い2万2257人減だった一方、福岡市は東京23区に次いで多い7万3711人増となった。総人口に占める65歳以上の割合、高齢化率は、2ポイント増の28・6%と過去最高を更新した。
20年から国内で流行している新型コロナウイルス感染症の影響に関しては、総務省は「国勢調査は5年間の(人口)移動を見ているので、ほとんど出ていない」としている。
人口を都道府県別で見ると、増加率順に東京、沖縄、神奈川、埼玉、千葉、愛知、福岡、滋賀の8都県で増え、残る39道府県は減少した。
九州7県は、福岡513万5214人(0・7%増)▽佐賀81万1442人(2・6%減)▽長崎131万2317人(4・7%減)▽熊本173万8301人(2・7%減)▽大分112万3852人(3・6%減)▽宮崎106万9576人(3・1%減)▽鹿児島158万8256人(3・6%減)-。九州全体の減少率は、15年調査の1・4%から1・8%に拡大。高齢化率は、27・9%の福岡県を除く6県でいずれも3割を超えた。
全1719市町村のうち、82・5%に当たる1419市町村で人口が減少。減少数で見ると、長崎市が2万390人減で3番目に、長崎県佐世保市が1万2216人減で11番目に多かった。減少率で見ると、20年の熊本豪雨に伴う村外避難が続く熊本県球磨村の34・2%減が最も高かった。人口増加率の高い市町村の順位では、いずれも福岡県の福津市が6位、久山町が10位、新宮町が11位、苅田町が15位となった。
国内に住む外国人は、43・6%増の274万7137人と過去最多だった。
(河合仁志)
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます