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中国人の血液中の重金属含有量が高いのはなぜか?―独メディア

2013年06月18日 07時37分09秒 | 海外
2013年6月13日、独ドイチェ・ヴェレ中国語サイトは、米ニューヨークで行われた健康調査の結果、中国大陸からの移民は他のアジア諸国からの移民に比べて体内に高い濃度の重金属を含有していると伝えた。

「ニューヨーク健康と栄養測定調査」によると、中国大陸からの移民の血液中に含まれる鉛、カドミウム、水銀などの重金属の含有量は、他のアジア諸国からの移民よりも高く、なかでも鉛の含有量は44%も高いことが明らかになった。

この結果について、同調査報告は中国人の飲食習慣に原因があると指摘。カドミウムや鉛は人体に数十年間も残留するため、これらの重金属は中国大陸で摂取されたと考えられる。最近中国メディアが伝えている「カドミウム米」の流通や、早くから報道されていた中国近海の海洋汚染が問題になっていることから、今回の米国の調査報告は国民から多くの関心が寄せられている。

中国水稲研究所と農業部稲米および品質監督検査測定センターが10年に発表した報告によると、中国の耕地の5分の1が重金属に汚染されているという。とりわけカドミウム汚染は深刻で11省25地区にも及んでいる。さらに長江以南の地区においては、土壌中の重金属含有量がもともと高かったにもかかわらず、長期にわたる工場からの三つの公害源(廃ガス、廃水、廃棄物)排出により、土壌の重金属汚染はますます深刻化している。

12日付の新華社は、「カドミウム米」の背後には中国の土地汚染があると伝えた。中国国土資源部と中国地質調査局はこのほど、国内の重金属汚染を記した「人類汚染図」作成のための調査を実施していることを明らかにした。中国環境科学研究院の趙章元(ジャオ・ジャンユエン)氏は「中国の急速な発展の陰で、汚染物質の処理が置き去りにされてきた。長期にわたる汚染の結果が、ここ数年で現れている」と指摘。汚染に関するデーターを公開し、正確な汚染地図を作成することで有効な措置を取ることができると主張している。(翻訳・編集/本郷)

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