私、すべての釣りは科学である と常々考えております。
季節、本命魚種の状況、ベイトの種類と多寡、天候、水温、潮等々
様々な自然環境のデータ分析と判断。
船頭と釣り人の経験、テクニックとルアー、ライン等
タックルの選択といった人間側の状況となすべき行為。
これらを総合的且つ的確に駆使して臨めば、
釣果などは出港前からわかっているのも同じ。
つまり科学なのです。
それでも出港し釣るのは、計算通りであることを
検証するための退屈な儀式でしかありません。
あの船頭とは相性が悪いとか、この船ではろくなことがないとか、
あそこじゃ何をやってもうまくいかないとか、
そのような非科学的な、ツキとか運とか迷信のようなものは
釣りには存在しないのです。
クソーッ!泣かないぞー!
また懲りずに、あの相性の悪い半島の先端から出港しました。
何回乗ってもこの船ではいつも惨敗です。
根掛かり以外でラインブレイクしたのはこの船の時だけ。
それも3回。
BOZEも2回。
前世で悪い因縁でもあったのかなあ。
お祓いしてもらおうかなあ。
今回の本命はアラというスズキのお化けのような、希少な大物です。
5Kgクラスも実績があるようです。
外道はこれ。
食べておいしいので、我が家では人気の柳ハチメ。
柳ノマイとか沖メバルとか柳メバルというのも同じ魚でしょう。
先日秋田でメバルの酒蒸しを頼んだらこの魚を使ってました。
あっちには本メバルは少ないのか、本メバルよりもまとめて漁獲できて
商業的に有利だからなのか。
半分はスレで掛かります。相当群れてるみたい。
ほとんどのポイントが水深130-140mの深場。
魚は抵抗しないものの、250gのメタルジグ付けて、
手巻きで上げてくるのがひと苦労。労働です。
50歳以上は電動リールを使わないとダメって法律できないかねえ。
釣りはスポーツだ、なんて思ってねえし。
アラと泳いでるタナが同じなので、これを釣っているうちに
日に何本かアラが混ざるそうです。
仲間内では30cmのベイビーコアラが1尾釣れました。
9時間の全釣果です。仲間内でもビリでした。トップは20尾。
スケビにコラムを書いている中年女性モデラーが、男はすぐに比べたがる。
勝った負けたでしか存在価値を認識できない、というようなことを繰り返し書いてますな。
ああそうですよ。負けました!
おいしいお魚が釣れたんだから良かったじゃない、なんて口では言っても、これでもオスの端くれ、外道なら外道でトップ取りたかった。
シンプルな塩焼でも十分おいしいので家族全員大喜びでした。
パパ以外は。