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人にやさしい文書

2007-08-02 | わかりやすい表現
はじめにーー人にやさしい文書とは

 人にやさしい文書とはどんなものかを考えるには、少なくとも、次の3点を念頭におく必要がある。
 一つは、読み手意識である。どんな読み手がどんな状況でその文書を読むかについて、はっきりと意識して文書が作られていることが、人にやさしい文書ということになる。
 2つは、読み手に過度の認知的な負担をかけない配慮である。文書の内容を理解するには、関連知識や注意などの認知資源が必要である。できるだけ少ない認知資源の投入で読めてわかるような工夫をすることが、人にやさしい文書ということになる。
 これを実現するためには、一つには、想定される読み手に文書を読んでもらう、もっと大掛かりには、ユーザビリティテストをおこなうのが最も有効な方策である。国際標準化機構による インタフェースにかかわる標準規格ISO13407の義務づけが2002年頃から日本でもはじまって以来、マニュアルのユーザビリティテストも避けて通れなくなってきている。
 さらに、書き手(作り手)を誰にするかも極めて大事となる。
 説明する内容を知悉している人が書き手として、必ずしもふさわしいわけではない。彼等にそもそも文書作成の能力がないということもあるが、さらに、図に示すように、ユーザの知識や状況に配慮した説明をするのが不得意ということもある。マニュアル制作で言えば、最近では、技術の設計者とユーザとの間を介在する形でテクニカル・ライターが、書き手なることが多い。

図1 技術とライターと読み手とユーザと 
 
 さて、本稿では、以下、マニュアル作りを想定した、人にやさしい文書作りのための指針を提案してみる。マニュアルには、関連知識の乏しい読み手に専門的な知識や複雑な操作をわかりやすく指示するための文書作りの一般的な技法が豊富に作り込まれているからである。

腕があがったか?!

2007-08-02 | 心の体験的日記
gooメールが容量一杯で使えなくなってしまった
いつもの削除では、だめ
それでもあれこれと3日にわたり、あちこちをクリックしていると
なんと下書きというファイルに、たくさんのファイルが溜まっていた
それを削除したら、一気に、10%台に落ちた。

もう一つ、勝手にメールがエクスプローラーになってしまったのも、
あれこれやっているうちに、解決することができた。

目下、困っているのは、パワーポイントを立ち上げると、ハングしてしまう
トラブル。これだけは、なにをどうしてよいかわからないまま。

それでも、すこしは、コンピュータリテラシーの力がアップしてきたような気がする。

原産地は中国?

2007-08-02 | 心の体験的日記
週刊朝日で食材の原産地についてファミレスにアンケートしている。
デニーズだけは、無回答
我が家のごひいきファミレスなのに、一つだけすべての質問に無回答
不安になる
まさかねー

他のお店がすべて中国産もつかってますと答えているのに
まったく無回答は、際立つ。

心と脳

2007-08-02 | Weblog

心理学と脳科学を中心にした、「心の科学」の先端的知識と基本的知識を辞典の形を借りて集積し解説してみた。
脳が心の諸現象の発生の土台であることは間違いが、心の世界のすべてを脳に還元できるわけではないことも確かである。そのことをきちんと認識した上で、本書では、心理学を中核とした、心の世界の用語を基礎、先端をにらみながらまずはしっかりと取り上げ、その中で脳科学の知見がはっきりしているものを追加解説するという方式をとってみた。これが本辞典の一つの大きな特徴である。
さらなる工夫として、心についての先端的な知識を収集するために、ばりばりの心の研究者から、既存の辞典にはまだ掲載されてはいないが今後は重要になってくると思われる用語や人名を募集して解説するという新形式も試みてみた。それらのいくつかは日の目をみないまま消えていくかもしれないが、もしかして、この辞典で取り上げられたことが、きっかけで勢いがついて、心の科学のキーワードにまで昇格するようなこともあるかもしれない。

心と脳

2007-08-02 | Weblog


心と脳と心理学と

●精神活動の源が脳活動にあることは、ガレノス(131~201)によって早くから指摘されてはいたが、科学的な探求は1796年のJ・ガルの骨相学に始まる。以来200年にも及ぶ思索と研究にもかかわらず、脳と心の関係は謎だらけである。しかし、近年、脳内活動の非侵襲計測技術の急速な進歩によって、精神活動の脳生理学的な基盤が急速に明らかにされてきている。

●それでも、心には心独特の法則に支配される世界があるとする考えは、唯心論者の主張ほどには極端ではないが、心の研究者のみならず広く一般に抱かれている。心理学の研究者は、脳科学の知見に十分に配慮しながらも、心の不思議を独自の科学的な方法論に従って研究し、その存在価値を高めている。

●脳還元主義の対極には、なんでも心の問題に還元してしまう心理主義もあるが、これは、1歩間違えると、えせ宗教まがいの神秘主義に陥る危険性をはらんでいるし、さらに、すべてを個人の心の問題としてかたをつけて終わりとする思考停止的傾向をかもしだすこともある。その防波堤となり、人を心への健全な関心へと導くのが心理学の役割である。

ジェンダー心理学

2007-08-02 | 認知心理学

ジェンダー(性意識)の心理学
●客観性、論理性、価値中立性が重視される科学であっても、時代思潮の影響を多かれ少なかれ受ける。心理学の場合は、ナチス・ドイツでの優生学のように、時代の権力からもろに影響を受けた場合もあったし、ジェンダー心理学のように、深く静かに進行する価値観の変化に影響を受けることもあった。
●男と女は身体的にも心理的にも違いはある。問題は、その違いを、固定化する方向で、それとも活かす方向で、あるいは縮める方向で認めるかである。いずれの方向をめざすかによって、科学としてのジェンダー心理学の内容も方法論も異なる。それを決めるのは、時代思潮である。
●現在の日本のジェンダー心理学を支える時代思潮は、男女の扱いの違いに敏感でありつつ、それを殺すのではなく活かす方向にある。つまり、違いを違いとしたうえで、それを活かすにはどんな仕組みを社会の中につくりだすのが望ましいかを考えるようになってきている。したがって、必然的に、ジェンダー心理学の研究は、アカデミズムに自閉することなく、心理学の枠を越えて学際的な場で行われるようになり、さらに、社会と積極的にかかわる実践的、政策提言的な研究を志向するようになっている。