先のことを考える力(予測力)
人間は予測の動物です。絶えず、あれこれと予測をしながら生きています。
「今」が今だけでなく、過去と未来とつながっている意識が、人間の存在の基本になっているからです。
今食事をするのも、お腹が減ったという過去からの持ち越しと、さらに、これからの仕事のエネルギーを補給せねばという予測があってのことです。
多くの予測は、ほとんど過去からの延長で、無意識になんの努力もなくできます。それでほとんど問題が起こりません。
問題は、意識的に行う予測です。仕事の質を上げるためには、必須です。
時間的な予測 いつまでにどこまで仕上げるか(工程表)
内容的な予測 仕事の段取りなど
予測することは、想像力を駆使して頭の中でやりますから、基本的に制約はありません。
予測力の一つは、これです。
しかし、予測を現実的なものにするためには、過去と今から厳しい制約が課されます。
自由奔放な想像、いや創造を現実の制約の中に閉じ込める力が、もう一つの予測力になります。
制約を強く意識すると月並みな予測に
想像力を大事にすると創造性に富んだ予測になります。]