実践編の一部 田村節子氏執筆
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保健室へ登校をしている子どもとのコミュニケーション
教室に入ることはできないが、保健室なら通えるという子ども達がいます。保健室は一時的な心の居場所として大切な役目を果たします。
ここがポイント 「心のケア」「友達との接点」「学習への配慮」
教室に入れなくなったタイプ
このタイプの子ども達は,問題状況別にさらに次のタイプに分かれます。
①友達関係のトラブルがあるタイプ
②いじめを受けているタイプ
③勉強についていけない」タイプ
④家庭に心配事があるタイプなど
人間関係で傷ついた子どもたちは人間関係でいやされます。保健室の先生に温かく受 け入れてもらったという経験は子どもの安心感につながります。
話し方の例
「何かつらいことや心配なことがあるのね。ここで少し気持ちが休まるといいね。
もしよかったらお話聞かせてね。」
勉強でつまずいている子どもには、勉強の自信をつけていく必要があります。このタイプの場合には、学級担任や学年の先生方に協力してもらい勉強の時間を少しずつもつことがポイントとなります。ただし、よく観察していると勉強が苦手なタイプの子どもの中にLD(学習障害)の子どもがいる場合があります。また、①②の問題状況も、発達障害の子ども達によく見られます。この場合には専門家の助力も得ます