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100歳までボケない101の方法―脳とこころのアンチエイジング (文春新書) |
クリエーター情報なし | |
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最近、老年本を読むことが多くなった
その中の傑作の一つ
タイトルがうまいねー
中身も、ぱらぱら読みでも十分に役立つ情報が
得られる。
とりわけ、食事
すぐに悪い習慣がついてしまうので、
ときおり、こうした本で、反省するのはよいことだと思う
ふぁ
午後のファミレス
となりは、かなり高齢の女性3人
向かいは、中年女性の2人
うしろは、ヤングママ2組
いずれも、実に楽しいそうに会話をしている
うれやましいが、そういう中に男がはいっても
会話にならない
一方、サラリーマン男性2人
それぞれ、携帯をいじって会話なし
さみしいねー
でもそのほうが気は休まるのが男
これはこれでいいのだ
ポジティブマインド作り
そのブログの記事は、腫々雑多であるが、と
きおり、連載じみたこともやる。その一つが、「ポジティブマインド作り」である。
うつうつとした不機嫌な社会にあって、せめて心だけでも元気になろうよ、という檄を飛ばす内容のものであるが、実は、自分への檄も半分はある。
こういう記事を書いてみて実感したのは、皆さん元気になりましょう、とあれこれその方策を書いているうちに、自分も本当に元気になれることであった。
その大枠は、領域を4つに分けて、それぞれの領域でキーワードを設定して心を元気するためのコツを考えていくというものである。(「海保 心の元気づくり」で検索するとあちこちに書いたりブログにアップした記事が出てくるはず。なんと講義動画まである。笑い)。
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第1部 頭を元気にする習慣づくり
連想 熱中 努力 内省 希望 質問など
第2部 気持ちを元気にする習慣づくり
心身一如 信念 幸福感 感動 達成感など
第3部 仲間を元気にする習慣づくり
笑い ほめ言葉 感謝 傾聴尊敬 寛容など
第4部 心を元気にするもの
小説 祭り 食事 TV 歌 ペット若者など
リハーサル(rehearsal>
私たちは難しい言葉や英単語などを覚えるとき、その言葉を頭の中で繰り返したり、何度も何度も口に出したりして覚えます。このように情報を記憶する時に、頭の中や、時には声に出して何度も反復することをリハーサルと言います。これは短期記憶の中にある知識を長期記憶に保存するための方法です。リハーサルの回数が多ければ多いほど再生率が高くなるとされています。リハーサルには2つの型があり、それぞれ維持リハーサルと精緻化リハーサルと呼ばれています。維持リハーサルは短期記憶内に記憶を維持し、忘却を防ぐためのリハーサルです。精緻化リハーサルは統合的リハーサルとも呼ばれ、情報をある形式から別の形式に変換し、短期記憶から長期記憶に記憶を転送し、長期記憶の構造に統合するためのリハーサルです。
たとえば英単語を覚えるとき、単語一語をそのまま繰り返すようなやり方が維持リハーサル、すでに知っている単語との関連で覚えたり、語呂合わせなどを使って記憶するやり方が精緻化リハーサルです。単語を覚える例に限らず、歴史で鎌倉幕府ができた年号を「いいくにつくろう鎌倉幕府」などと覚えたり、ルート5を「富士山麓オーム鳴く」などと覚えるのは精緻化リハーサルの例です。(SH)
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記憶には2つの種類があります。1つは長い間覚えていられる「長期記憶」と、もう1つは短い間しか覚えられず、すぐに忘れてしまう「短期記憶」があります。
たとえば、漢字の読み方や英単語を覚えるようとするとき、何度も声に出して覚えようとした経験は誰にでもあると思います。このような行動を「リハーサル」といいます。リハーサルは短期記憶の中にある知識を長期記憶に移すための方法であると言えます。
ある単語をそのままくり返すようなやり方を「維持リハーサル」、すでに知っている単語との関連で覚えたり、語呂合わせなどを使ったりして記憶するやり方を「精緻化リハーサル」と言います。たとえば鎌倉幕府ができた年号を「いい国(1192)作ろう鎌倉幕府」などと覚えるのは精緻化リハーサルです。
このようにリハーサルは情報を長い間記憶する上でとても重要な行動であると考えられます。リハーサルはテストなどに役立つと思いますので、ぜひ使ってみてください。(KY)
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ここで言うリハーサルというのは、皆さんが普段使うような意味でのリハーサルとは、ちょっと違います。皆さんは例えば、「本番の前にリハーサルをする」といったような使い方をすると思います。
しかし、心理学ではこのリハーサルという言葉を、記憶するとき、つまり私たちが物事を覚えるときに使います。
私たちは、一度物事を覚えたとしても、何もしなければその覚えた物事をすぐに忘れてしまいます。そうではなくて、長い間物事を覚えておくために、心の中でその物事を繰り返すことを、リハーサルと呼ぶのです。
例えば、先生が授業中に英語の単語を言ったとします。このとき、私たちはその単語を忘れないために、頭の中で繰り返し発音したりします。これが、私たちが普段よく行うリハーサルの例です。
このリハーサルには、文字やイメージなどの視覚的な情報や、発音などの聴覚的な情報が関わっていることが分かっていますが、特に聴覚的な情報、つまり音がリハーサルに大きな影響を与えていると言われています。(YO)
拍手「拍手は、場を盛り立てる」
●拍手、あれこれ
ひそかに拍手先生とよんでいる先生がいる。学生が発表したり、質問に答えたりすると、「はい 拍手」。もちろん、すべてにわたり、ポジティブに評価する先生です。
そう言えば、アメリカ人がよくやるスタンディング・オベーションもいいですね。
すばらしいこと、感動したことを素直に全身で表現しているわけですから、そうさせた本人にとって、これほどうれしいことはないはずです。
自分も、最後の講義のときに、学生全員が期せずして立ち上がり、「先生、ありがとう。講義、すばらしかったです」とばかりに拍手のなかを退場というシーンを夢みて、これまで40年近くやってきました。まことに残念なことに、そんなことは、一度もありませんでした(恥ずかしい!)。そういう光景を実は、UCLAの心理学の授業でみたことがあります。
何にしても、よいことは素直によいと表現すること。
拍手はその一番有力な手段です。
●拍手効果
拍手効果。馬鹿になりません。2月になるとおこなわれる卒論発表会をイメージして、その拍手効果を考えてみます。
① 場にメリハリをつける効果
拍手は音を発生します。それまで静まりかえっていた場に、一斉の拍手の音が鳴り響けば、区切りになります。
卒論の発表会では、次々に発表があります。それが終わるたびに拍手すると、一区切りついたころになります。拍手が、一つが終わって次が始まることのシグナルになります。
② ポジティブな雰囲気にする効果
拍手は、すばらしいこと、感動したことを相手につたえるための道具です。
途中の真剣な聴取態度、うなずき、笑顔に加えて、拍手があれば、場は完璧にポジティブな雰囲気になります。
残念なことに、卒論発表会では、これはあまりありませんが、それでも、拍手の音量で少しはそのあたりの雰囲気を感ずることができます。
なお、日本の学会発表では、拍手はなしで平穏が常なのですが、時には、期せずして拍手が起こるようなことも何度かありました。すばらしい発表だったからです。
③ 参加者をその場へ積極的に関与させる効果
これにはレベルがあります。
レベル1 周りが拍手するので自分もする(義理拍手)
レベル2 周りがするから自分もするが、ひときわ強く拍手をする(気配り拍手)
レベル3 あまりすばらしかったので思わず拍手してしまった(真正の拍手)
むずかしいのは、言うまでもなく、レベル3ですね。思わず拍手してしまった、でも、誰も追従してくれなかった、では恥ずかしいし、座がしらけますから。
レベル2くらいが無難なところですね。
●拍手で周りを元気にする拍手をするコツ
①率先して拍手を
レベル3は、確かに難しいのですが、気持ちは、これですね。自分から率先して、すばらしいものはすばらしい、だから拍手を、という気持ちですね。
「拍手リーダー」になるくらいの気迫?があってもよいのではないでしょうか。
それは、相手や場のポジティブな面にあなたを注力させることにもなります。
日本では、レベル1、それも、司会者から強制されての拍手が多すぎます。もっと自発的な拍手があってもよいと思います。講演が終わったとたん拍手なんてこと、1,2度はあったように思いますが、たいていは、司会者が「では、盛大な拍手で先生をお送りしたいと思います」ばかりでした。
余談になりますが、我が国の国会のヤジ。なんとかならないものでしょうか。与野党そろっての拍手とまでは言いませんが、せめて静かに耳を傾けるくらいにならないかと思います。
②手をたたく強さを変える
拍手は、一人ではあまりやりません。周りと一緒にすることになります。
不本意拍手も感動拍手もあります。いつも同じではなく、拍手に強弱をつけて、それを表現することになります。感動拍手は、とりわけ、目立つようにからだ中でやりたいものです。
③ 笑顔、うなずきも大事
拍手には、一段落して総括的な評価ということになります。そこにいくまでの熱心なまなざし、うなずき、笑顔、即座の反応も忘れてはなりません。その累積としての拍手になれば、言うことなしです。