かわいい「気持ちを元気にする」3-19
「かわいいものは元気をくれる」
- かわいいの心理学
原稿を書く時は、発想を展開するためにネット検索するのが習慣です。
しかし、今回の「かわいい」についての「心理学的な」研究や知見はまさかないだろうなーと思いつつ検索してみました。あにはからんや、ありました。
広島大学の入戸野宏氏が立派な論文をネット上にアップしているではないですか。
心理学はゴミための中から宝石をみつけるようなところがある、とかつてある大先生が言っていたのを思い出してしまいました。
それはさておき、その論文の中で、氏は「かわいい」のイメージ調査を行い、「頼りなく、弱く、小さく、緩んで、遅く、軽い」
という特徴を見い出しています。
さらに、その論文中に紹介されていた前田實子氏(武庫川女子大)によると、かわいいとされる対象の特性として、
「小さい、丸さ、軽さ、白さ、透明さ、やわらかさ」
があるとされています。
広告宣伝の世界には、困った時の?3Bというのがあるのだそうです。
Baby(乳幼児)
Beast(動物)
Beauty(美人)
確かに、この3つ、「かわいい」イメージと特性を備えていますね。こういうものが、広告の世界だけでなく、自分の身の回りにいると、心元気になります。
- 心を元気にする「かわいい」の活用のコツ
① 若い世代、とりわけ女性に学ぶ
携帯やカバンのストラップは、いまや男女を問わず、ぶら下げていますが、とりわけ、ガールのそれには、かわいいものが多いですね。しかも、圧倒的に数も多いですね。
ストラップに限りませんが、女性にとっては、「かわいい」は自分の容姿も含めてかなり重要な概念となっていると思います。
・かわいいものを買う
・かわいいものを身につける
・かわいいものを周りにおいておく
いずれも、女性にかないません。
ノンセクシュアルの傾向が強い昨今、若い男性世代は、こだわりなくーー恥ずかしげもなく、とつい言いたくなりますがーーーかわいさ志向になってきていますから、日本社会至る所かわいさだらけとなるかもしれません。心を元気にするという点では、大いに結構な傾向ではないかと思います。
②かわいいを自分で作り出す
NHKの番組「東京かわいい」をご覧になった方は、お気づきかと思いますが、「かわいい」ビジネスが結構、さかんらしいのです。しかも、アジアやヨロッパもマーケットに広がりを見えているらしいのです。
そこで紹介されているかわいいグッズ。びっくりするようなものが続々です。
なにか新しい創作の領域が生まれているかのようです。しかも、創作している方々が実に元気に活動しているのです。
一層、あなたも、何かかわいいものを創造してみたらどうでしょうか。創造というと大げさですね。
部屋をかわいくするところあたりから始めてみたらどうでしょうか。私の研究室には、かわいいぬいぐるみが3つほどあります。これが結構、気持ちを元気にしてくれます。
自分で作り出したかわいいは、ただ観賞するだけよりも、もっともっと心が元気になれます。