「行動」
● 行動は心の鏡
悲しければ(心)、涙が出ます(行動)。
お腹がすけば(心)、食べ物をとりにいきます(行動)。
悩みは(心)、日記に書きます(行動)。
というわけで、心理学では、目に見える行動から心を知ろうとします。
● 行動は、世間とわたりあう道具
親しい友人には笑顔を見せて近づきます。
試験に合格するためには勉強をします。
というわけで、心理学では、行動を何かの目標を達成するために道具とみなします。
「意識」
● 心は、意識と無意識とからなっています
● 意識の世界は、「我思うゆえに我あり」(デカルト)です。
あたかも、もう一人の自分が頭の中にいてあなたに指令をしているような世界です。
● 無意識の世界は多彩で、しかも、人の心と行動を絶え間なくかつ強力に支配しています。
・意識しようとすればある程度は意識できる世界
例1 あなたはどのようにしてそれほど上手に1輪車に乗れるんですかと問われて答えるような時です。
例2 あなたは、どうしてそのチョコレートを買ったのですかと問われて答えるような時です。
・まったく意識することができない世界
例1 あなたは、どうして文字がよめるのですか、と問われても答えことはできませんね。
例2 あなたは、どうして人の好き嫌いがあるのかと問われても答えることはできませんね。
「高校生への200字メッセージ」
今の高校生諸君は、生まれてからこれまで、ものの豊かさに加えて、こと(情報)の豊かさも享受してきました。あとは、こころの豊かさを身につければ鬼に金棒です。
しかし、ものとことの豊かさは、こころの豊かさをただちにもたらすわけではありません。それなりの努力が必要です。頭を鍛えること、気持ちを外にむけて開き、内に向けて深堀りすることです。