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25文字 34行 海保
2001年TCシンポ会長挨拶
●なんやねん「このテーマ」は?
毎年、統一テーマを「勝手に」解題して、会長あいさつの代わりにさせていただいている。
しかし、今年のテーマにはまいった。まさに、なんやねんアクセシビリティである。ほとんど何も頭に浮かんでこないのである。お恥ずかしい限りである。
しかたがないので、とりあえず、「アクセシビリティ」にあれこれアクセスしているうちに、ようやくテーマの重要性や仕掛けがみえてきて、解題のためのヒントを得ることができた。的外れな解題になっていないことを切に切に祈るのみである。
●すべての人々が平等に平易に使えるようにする
アクセシビリティのこの定義にふれたとたん頭に浮かんできたのが、マーケティングの鉄則「顧客対象を絞れ」であった。
たとえば、視覚障害者のための紙マニュアルを想定したらどうなるのか。ちょっと考えただけでもぞくぞくするよう課題がわき出てくる。点字や音声では克服できない、たとえば、組み立てや操作の指示はどうするかなどなど。
●絞ることが拡げること
そして、実はそこまでは頭は回らないのだが、こうした課題の解決および解決過程での努力と工夫は、「絞った顧客」を越えた顧客にまで波及効果をもたらすはずである。
それがどれほどのものになるかは、「可能にすること」(seeds対応?)そして「ひきつけること」(needs対応?)を、絞った顧客に限定してどれほど徹底して考えたかによって決まってくるのであろう。
「絞ることが拡げることになる」、このマーケティングのパラドックス。TC協会および会員諸氏の挑戦すべき課題はつきない。
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高齢者に見たことも聞いたこともない新しい機能
ら、 なず、障害者や高齢者を含めたすべての人々なのだろう。
昔なら、これほどの高度技術を内蔵した機器のアクセシビリティの決定要因は、買えるか買えないであったろう。しかし、情報機器はその段階はあっさりとクリアしてしまい、使えるかどうか、それも簡単に使えるかどうかがになってきた。
障害者や高齢者などを情報弱者にしないための技術的な工夫は、それ自体で価値があるが、さらにそれが波及する形ですべての人々にも役立っている。
たとえば、「音で楽しむHP」。視覚障害者にはうれしい技術であろうが、それは同時に、健常者にも便利なことがある。
アラン・ケイが自分が技術開発をするときは、子どもでも喜んで使えることを考える
実は、
使いやすさになってきた。
情報機器がこれほど普及してくると、使えないことで受ける不利益ははかりしれないものがある。
●情けは人のためならず
障害者と高齢者などでも使える情報機器を開発するには、実は誰もが使える
同じ仕事をするのに、道具を使える人と使えない人では、確かに平等ではない。
何にアクセスさせる
それにしても、「すべての人々」が平等に平易に情報機器を使う権利とは、すごい
携帯電話を持つようになって半年。使うのは帰る/帰れコールがほとんど。もっとおもしろそうな世界があることは知っているが、今のところ、アクセスが面倒そうだし、あまり必要性も感じないので、ほってある。
アクセシビリティを高めるのは、
を感じない
機械へのアクセスを支援
マニュアルと機械のどちらに先にアクセスする?
こんな努力をさせるテーマに乾杯!!
●「可能にすること」は「引きつけること」ではない
出来るようにすること
即、魅力的ではない