心の風景 認知的体験

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注意のとらわれ

2014-06-03 | 安全、安心、
 この警備員は、最初は、バックホーの誘導に注意を向けていました。その作業に割り込む形で通行人の誘導の仕事が入ってきました。ここで、通行人へほうに注意の切り替えをせざるをえなくなりました。そして、通行人に注意が囚われてしまいました。
 この注意の切り替えと一瞬の注意のとらわれが、バックホーへの注意配分をゼロにしてしまいました。その一瞬の間にバックホーはどんどん警備員に近づいてしまったので、ヒヤリハットとなったわけです。
 バックホーへもう一度注意を切り替えて(戻して)、バックホーに対してストップの合図をしてから、再度、通行者に注意を切り替えて通行者への誘導を開始すべきところでした。
 注意切り替えの一瞬のすきをねらったヒヤリハットでした。
 サッカー選手の首の動きをよく観察してみてみてください。絶えず、首を動かして、注意の切り替えをしながら動いています。ボールの動きに注意の大部分を振り向けながらも、周囲の状況にまで注意を配っています。大変に参考になる動き、注意管理だと思います。
「類似ケース」
○てんぷらを揚げていたら、子どもの泣き声がしたのでそちらに注意をとられ対応していたら、油に火がついてしまった。
○出発間際に乗客から質問され対応したため、信号を確認しないで列車を発車させてしまい、危うく停止信号を無視するところだった。



●●親友」周りを元気にするキーワード」長期連載

2014-06-03 | ポジティブ心理学
3部 周囲を元気にする  
   

お互いにポジティブ感情になる。話がはずむ。また会いたくなる。)
・ 挨拶 

3部 周りを元気にする習慣づくり  あいうえお順 


挨拶3-26


おしゃれ 4-8


会話 3-30
かわいい4-4
感謝4-14
寛容4-21

競争4-26


協調 5-5


傾聴5-12


サービス心5-17


自律5-23
親切5-29
親友
親友 「3部周りを元気に」



親友」遠くの親戚より近くの友

●親友がいない
 日本経済新聞の一番裏側に、「私の履歴書」と「交遊抄」の欄とがあります。
 「私の履歴書」のほうは、関心のある人の連載の場合以外はあまり読まないのですが、「交遊抄」のほうは、記事が短いこともあり、よく読みます。そこには、筆者――多くは偉い方々――が親友を得たいきさつが書かれています。「持つべきものは友」あるいは「友こそ我が命」がよくわかります。
 実は、お恥ずかしい話ですが、そして、こうした記事がかける人をとてもうらやましく思うのですが、私には、このような記事を依頼されてもーーそんなことはまずないのですが(笑い)ーー、書くべき親友はいません。
 70年の人生の節目では、それなりに仲良しはいましたし、いわゆる友人付き合いは悪いほうではなかったと思いますが、心からの友、いわゆる親友はできませんでした。
 内心忸怩たるものがないわけではないのですが、この年になるといまさらどうしようもありません。その思いをベースに、親友について、心の元気という点から考えてみたいと思います。

●親友と「普通の友」とを分けるもの
 ところで、親友とはどういう人を言うのでしょうか。
 一般的に言うなら、
 ・同性どうし(男女の親友的な関係はありうるとは思いますが、ここでは話を単純にするために除きます)
・その人のどこで何をしているかがわかっている
・経済的にも心理的にも相互の支援関係がある
 行動面で言うなら、
・連絡が途絶えない
・なんでも話せる
心理面で言うなら
・感情的に一体化している
・上下関係がない
といったところでしょうか。
 これらすべてを満たす友をあなたは持っているでしょうか。
 そして、そんな親友がいれば、あなたは心元気になれること間違いなしです。

●心を元気にするための親友作りのコツ
 自分に親友ができなかった反省もこめて、親友作りコツのようなものを考えてみました。書いてみて気がつきました。結局、男女間の恋愛関係を同性間で作り出すことが、親友作りです。
① 自律する
いろいろの場面でお互いが頼り頼られることはあっても、基本は、経済的にも心理的にも、自律していることが必要です。
  そうでないと、べたべたつるんで相互依存の関係となってしまいます。女どうし、若者どうしの「親友」関係に多く見られるように思います。真の親友というより、親友であるという錯覚が親友的な関係を維持しているのだと思います。
② 積極的に自己開示する
 自分、さらには自分の秘密を相手にどれだけ開示するかが大事です。それが親密さを作り出すからです。
 ここでは、当然、頻繁な情報交換、しかも、対面での情報交換が基本になります
③知的であること 
 親友には、感情的な一体感はベースにありますが、それだけですと、破綻のリスクがあります。対人感情は不安定だからです。それを補うのが、知的な交流です。
 知的という観点から情報交換に工夫を凝らすことになりますが、もっとも大事なことは、ここでは、対面よりも、手紙やメールなど、文字ベースの交流のほうが望ましいことになります。
 おおまかには、自己開示は対面で、知的な情報交流は遠隔でとなります。



「いかに老いるか」講義ノートより

2014-06-03 | 健康・スポーツ心理学
「いかに老いるか」
①サクセスフルエイジングとは、心身の変化に適応しながら、生きがいを感じながら年をとること
②そのためには、周囲の援助も得ながら、否定的な面の克服が必要
・心身機能の喪失  
・社会的役割の喪失
・人間関係の喪失 
③新たな可能性に挑戦する
・自由に生きる  
・趣味や社会貢献
・もう一つの社会(地域コミュニティ)とのかかわり