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サブリミナル・マインドー潜在的人間観のゆくえ

2016-06-08 | 認知心理学
@下條信輔「サブリミナル・マインドー潜在的人間観のゆくえ」中公新書

本書は、下條氏の3部作の第一弾です。1996年に出版されました。
その後、1999年に「意識とは何だろうーー脳の来歴、知覚の錯誤」(現代新書)、
2008年に「サブリミナル・インパクトー情動と潜在認知の現代 」(ちくま新書)が、
いずれも、新書として上梓されています。

3部作を通して探ろうとしたのは、「潜在的、暗黙的、無自覚的、無意識的な過程にこそ、人間存在の本質がある」というセントラル・ドグマを実証する心理学的な知見と人間をめぐる社会的現象です。

かなりハードな問題を扱っていますが、語りは平易で、なんとこの本では、漫画
が随所に入っています。

下條氏は、東大からの頭脳流出組の一人で、現在、カリフォルニア工科大学の教授です。知覚心理学者として数々の興味深い発見を報告しています。

サブリミナル・マインド―潜在的人間観のゆくえ (中公新書)
クリエーター情報なし
中央公論社


2015年06月07日 に書かれた記事

2016-06-08 | Weblog
2015年06月07日 に書かれた記事をお届けします。
社会的望ましさ

●社会的望ましさ自分の本当の気持ちではなく、社会的に望ましいかどうかで判断している。●心理検査では、社会的望ましさを差し引いて、診断することが必要となる。


安全と仕事に関する目標とを葛藤させない

安全と仕事に関する目標とを葛藤させない  日常的な家事や車の運転、病院での業務などおよそどんな仕事をする時でも、それに安全がからんでくると、頭の中が「あちら立てればこちらが立たず状態(トレ-ドオフ状態)になってしまうことがある。 仕事の目標を達成しようとしてがんばれば、安全がおろそかになり、逆に、安全を第一に...
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信念」ポジティブマインド作り

「あなたはどんな信念をもっていますか」と聞かれたら、さらさらっと1ダースくらい列挙できてしまうのではないでしょうか。 例えば、・人生は運に左右される・強い者はいつも勝つ・努力する者は成功する・自分は有能だ…などなど。 信念はそれほど、私たちの日常の思考の中に組み込まれています。そして一般的に、信念のある人は尊...
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6月は祝日がない!

8月もないが、夏休み休暇があるのでなんとかしのげる6月だけは、まったく祝日がない天候も不順体調管理に留意しながら、夏休みをめざしてがんばりましょう


1年まえの記事

制度いじり制度いじり政治家、官僚は、制度いじりが大好きなようだ今の状況の悪さを制度のせいにするのだろうある制度がある制度よりいいのか悪いのか評価はとても難しいのだが、それでも、何もしないことによる批判を避けるためには、ともかく旧を変えることが先決。実は変え方はどうでもよいという場合やもっと悪くなる場合さえある...

慣れるか変化か」名言の心理学

2016-06-08 | 名言の心理学
君は慣れるほうを選ぶか
それとも
変化のほうを選ぶか」

前者は、慣れるのも結構大変、
しかし、変化のほうを選ぶほうがもっと大変、
一番大変なのは、慣れてしまったあとで変化を選ぶこと。

余談
習慣化コンサルタントと名乗っている人を見つけた

「ロビン・シャーマ著「3週間続ければ一生が変わる」(海竜社)では、「革新し続ける」として、
 「停滞は、死にはじめるということです。成長、進化、再創造が、人生を支えているのです」



幸福感を作り出す外の世界]ポジティブマインド作り

2016-06-08 | ポジティブ心理学
● 幸福感を作り出す外の世界
日本のような物質的に豊かな社会に暮らす人々は、もっとお金があれば、もっと出世していれば、もっと気立てのやさしい伴侶がいれば、-------という「もっともっと症候群」にかかりやすくなります。
 この症候群にとらわれている人にとっては、幸福感は無縁かもしれません。
「足るを知らない」わけですから、いつもいつも不平、不満を抱え込んでいることになりがちです。
 日本のここまでの物質的な繁栄を支えてきたのは、国民的な「もっともっと症候群」の源である欠乏感だったのですから、これはこれで馬鹿にはできませんが。
 しかし、いかに不況とは言え、そして、さまざまな問題があるとはいえ、日本の物資的な豊かさは誰しもが認めるところです。となると、あまりにも当たり前の言い方になってしまいますが、ほどほどの豊かさが保証されての心の幸福ということになります。
 前述の調査で、日本では60歳代で一番幸福感が低くなっているのは、「もっともっと症候群」のなごりを引きずっているような気がしてなりません。幸福感を高める心の習慣づくりが、「もっともっと」であるような時代を生き抜いてきた世代だからです。
若い世代は、そんなこととっくに悟っている、といわれてしまうかもしれませんね。

 ところで「ほどほどの豊かさ」は、どのようにしてポジティブ感情をもたらすのでしょうか。
 たぶん、それは、「ほどほど」であるがゆえに、外の世界の影響をそれほど考えなくともよい、ということではないかと思います。
明日の衣食住の算段に意を配らなくともよい分、心の資源を心を豊かにする、幸福にするほうに使えるから、というように考えたほうが良いと思います。