
6日目の午後。嬉野温泉のシーボルトの湯にやってきた。料金はひとり400円。元は古湯という名の温泉だったが、ここを訪れたシーボルトにちなんで改名したそうだ。雨はあがってくれた。

シーボルトの湯はレトロで味のある建物だ。そして温泉は日本三大美肌の湯なのだそうだ。じっさいにつかってみるとさらりとした透明なお湯で、美肌の効果はわからない。昨夜入浴した天草の本渡温泉のほうが、ぬるぬるとしていて肌によさそうだった。
シーボルトの湯は露天はなく内湯だけだが、窓から川が見えて気分のよい湯だった。

湯泉をでて嬉野の町をあるいてみた。お盆なので花屋さんには仏花がある。そこにおみなえしがあった。私ははじめて眼にしたので、珍しくて写真をとったりした。

雨はやんだが空は不穏だ。

大きな古物商があったのでのぞいてゆく。ここで長崎にある万年筆の専門店、マツヤ万年筆病院に電話した。ペンを1本もとめたいと思っていたのだが、営業時間を聞くと今日はもう間に合わない。そして明日の木曜は定休日とのこと。それでは長崎にゆく意味がなくなるので、ルートを変更することにした。万年筆はまた次の機会に先送りだ。万年筆の有名店は神田にもあるし、そもそもどこででも買えるのだが、マツヤにいってみたかったのだ。
嬉野茶をみやげに買って武雄温泉に北上する。

武雄温泉は鍋島藩のお殿様専用の温泉だったそうだ。

新館と楼門は重文。

私たちは新館ではなく元湯に入った。ひとり400円。ひろい浴場にはぬる湯と熱湯があるが、ぬる湯でも42℃あり、熱湯は45℃以上ありそう。都内下町の銭湯みたいに熱い。お盆で里帰りしている人が多く、子供から老人までたくさんの客がいて、賑やかだった。

伊万里の道の駅にむかう。途中のスーパーで牛ステーキ、ホルモン、スイカに総菜、ビールなどを買った。

道の駅に着いたのは21時半。さっそく焼肉を開始する。

焼肉は美味しいのだが煙が車内にこもってしまい、煙くて熱い。たまらずリヤ・ゲートを開けたら蚊が入ってきてしまった。蚊取り線香に点火だ。