
昼時となった。ラーメンにするのか、それとも会津名物のこづゆにするか迷う。でもラーメンで満足感が得られないから、こづゆにすることにした。むかったのは昨日も入ろうとした、市役所前にある郷土料理店の田舎家だ。
田舎家は古民家風の建物で店内もお洒落だ。私はGW限定のランチセットから馬ロース漬け丼定食1200円、家内は揚げ出し豆腐500円、それにこづゆ500円をふたつたのんだ。馬ロース漬け丼定食には味噌汁がついているが、こづゆをたのんだので、それをはずしてもらった。定食は100円引きの1100円となった。

馬ロース漬け丼定食が到着。馬肉はとてもサッパリしていてたべやすい。上にのっているもみじおろしとわさびでたべるといける。会津漆器の丼もよかった。

揚げだし豆腐はふつう。ボリュームはたっぷり。

こづゆは美味しい。箸をつけると止められなくなるほどだ。これが喜多方のいちばんだった。ラーメンよりも馬肉やこづゆだよ。田舎家は夜に飲みにもきたいお店だった。
これで喜多方をでることにする。

次にやってきたのは、喜多方の隣町の会津坂下町にある会津三観音のひとつ、立木観音である。

ここには高さ8,5メートルの観音様がいらっしゃるのだ。茅葺の観音堂は重文である。

2014年にもバイクで来たのだが、そのときは観音堂は修復中だった。

会津坂下町のHPより
ひとり300円で千手観音様に会いにゆく。大きな観音様なので見上げると引き込まれるようだ。まわりに二十八部衆と風神・雷神の三十体がならべられていて、圧倒的な存在感である。観音様の下でしばしの時間をすごした。観音様も重文である。
これで福島を去ることにした。しかしラーメンが心残りである。どこかでこの気持ちを落ち着かせないと、おさまらない。そこで帰宅途中にある、以前に利用した佐野ラーメン店で夕食をとることにした。ここが私が端麗で繊細だと思っている店なので、〆にお気に入りの一杯を食べてゆくことにした。

高速と県道を走りつないで、7時45分に佐野ラーメンの小三郎についた。しかし、7時半でオーダーストップだそうで、たべられなかった。ショック。今回はラーメンにはツキのない旅だった。でも、7時半でオーダーストップとは、早すぎるよ。
店のまわりでは、今年はじめて聞くカエルの声がひびいていた。