「世界から猫が消えたなら」
映画プロデューサー・川村元気氏の小説デビュー作「世界から猫が消えたなら」を映画化。自分は原作未読です。
原作小説にはあまり興味がないんだけど(コラコラ)予告編観て「佐藤健君+猫」の組み合わせにズキューン☆と来て鑑賞決定。
あらすじ…
佐藤健君演じる「僕」は愛猫の「キャベツ」と暮らす30歳の郵便配達員。ある日具合が悪くなり病院に行くと進行性の脳腫瘍で余命はほとんどない、
いつ脳腫瘍が破裂して命を落としてもおかしくない状態だと告げられる。茫然自失で自宅に戻ると自分と全く同じ姿の「悪魔」が居て「僕」に取引を申し出る。
それは「僕」にとって大切な何か1つをこの世界から消す事で(何を消すかは悪魔が選ぶ)1日寿命を延ばす、という事だった。
先ず最初に悪魔は「電話」を消す、と言う。最後に電話したい人に掛けろと言われた「僕」は数年前に別れてしまった元カノに電話をしたのだったが…
先ず、とにかく猫が死ぬ程可愛い!
なんだこれ、猫が可愛過ぎて自分爆発するんじゃないかと思ったわ!マジどこでこんな可愛い猫見付けて来るんだよ!!
しかもすげーいいタイミングですげー可愛い声で「ミャァ~」って鳴くんだよ。チクショー可愛過ぎて悶絶死しそうだわー!
さて、猫ちゃんに散々萌えた所で映画の内容の方にツッコミを…(←ん?)
まー↑上のあらすじをサラッと読めばお分かりのとーり、本作は完全なファンタジーです。原作未読なので予告編を観た段階で
「お涙頂戴恋愛モノか。割と苦手な分野だけど佐藤健君と猫が出るんじゃー観ない訳にはいかない。仕方ない」位の心構えで映画館にやって来たんですがね、
まさかの妄想系ファンタジーだとは思わなかったので映画冒頭で佐藤健君×2人になったトコロで「絵ヅラがステキ!じゃなくてナンダコリャー?」だったんですが。
そして本作は決して恋愛モノではありませんね。ガンガンぶっちゃけますと「QOLとか自分の人生について考える」的な、ある意味禅問答的な話です。
で、話は今現在の「余命いくばくもない、悪魔と取引して1日1日生き延びてる僕」と「僕の回想シーン」が交互に挿し込まれて話を進めて行く、という形式。
この進行は別にいいんだけど、何ていうのか…多分映画化するに当たって色んな物をカットして(上映時間的な関係でしょう)、削ぎ落とし過ぎて説明不足というか
どういう事なのか今一つ分からない、そして初期設定と矛盾してませんか?みたいな齟齬が生じているように思ったんですが…^^;
先ず最大の疑問は「元カノとどういういきさつで別れてしまったのか」
劇中で元カノちゃんが『私達、別に嫌いになって別れた訳じゃないしね』と語るシーンがあります。「ああ、そーなんですか。だったらどうして別れちゃったの?」
と思ってたんですが、それについての説明一切なし。
その前後辺りで僕と元カノが何故か2人でアルゼンチンに旅行に行ってて、その際のエピソードが結構長尺で描かれています。
多分…きっと…このアルゼンチン旅行が別れるきっかけになったのでは?と推察するのですが、この旅行の回想シーンを観ても何がどうして
この2人が別れてしまうに至ったのかがさっぱり分からなかった。
更に言えば、「僕」は彼女と直接会うと緊張のあまり全く喋れなくなってしまうのに電話では饒舌になる、という設定だったのに…アルゼンチンに旅行となー!?
しかも旅行先で普通~に会話してるじゃないですか。ヲイヲイ緊張してくれよ頼むよマジでw
他にも、どうやら「僕」は父親と確執があるようで…それはどうやら母親が入院中に父親はほとんどお見舞いに行かず、そのまま母親の臨終にも立ち会わなかった事が
原因なのだろうと思うんだけど、それにしても「キャベツ」を引き取る際のエピ等を後に見せている辺り、そこまで強烈な確執を持つ関係とは
とても思えなかったんだけど…母親が具合が悪くなってからも3人で「思い出作り旅行」とかしてる訳ですし。
何となく「父親との確執」が確執に見えなかったと言うか宙ぶらりんに見えてしまったと言うか。
まー文句タレタレ書きましたが…役者の演技は素晴らしいので話(と言うか演出かな?)はちょっと「ん?」って感じなんですが、クライマックスは惹き込まれます!
先ず、佐藤健君の「泣き」の演技はずるい。本作本当によく泣いてらっしゃるんですが、彼の涙を観ると自然にコチラも涙が出て来るんですよ。
ええ世の中の女子の仕様ですコレは。ついでにまたまた書いちゃうけど猫ちゃんが「にゃ~ん♪」って鳴くともれなく萌える。コレもデフォルト。
でもね、本作で凄かったのは濱田岳君だわねぇ。この人流石の天才子役上がり!まーとにかく濱田岳君の演技が凄いわ泣かすわー!
あの「人生の最後に観る映画」を探すくだりとかさ、最後の日に「僕」と対峙するシーンとかさ、本当にこの人上手過ぎる!!
それからやっぱ「母子愛」って誰もがジーンと来るよね。原田美枝子さん演じる「母さん」がまた慈愛に満ちたどこまでも優しい「理想の母」でねー。
「僕」が拾って来た猫なのにいつの間にか「すっかり母さんの猫」になっちゃってる感じとか「うん、うん、そーゆーもんだよね~♪」とほのぼの観たり。
内容は決して悪くない、自分もうっかり落涙してしまったのですが…もう少しエピソードが分かり易ければなぁと。
特に元カノのエピソードは頭の中で交通渋滞気味。もっとシンプルなエピソードにしても良かったんじゃ?と思いましたね。
映画プロデューサー・川村元気氏の小説デビュー作「世界から猫が消えたなら」を映画化。自分は原作未読です。
原作小説にはあまり興味がないんだけど(コラコラ)予告編観て「佐藤健君+猫」の組み合わせにズキューン☆と来て鑑賞決定。
あらすじ…
佐藤健君演じる「僕」は愛猫の「キャベツ」と暮らす30歳の郵便配達員。ある日具合が悪くなり病院に行くと進行性の脳腫瘍で余命はほとんどない、
いつ脳腫瘍が破裂して命を落としてもおかしくない状態だと告げられる。茫然自失で自宅に戻ると自分と全く同じ姿の「悪魔」が居て「僕」に取引を申し出る。
それは「僕」にとって大切な何か1つをこの世界から消す事で(何を消すかは悪魔が選ぶ)1日寿命を延ばす、という事だった。
先ず最初に悪魔は「電話」を消す、と言う。最後に電話したい人に掛けろと言われた「僕」は数年前に別れてしまった元カノに電話をしたのだったが…
先ず、とにかく猫が死ぬ程可愛い!
なんだこれ、猫が可愛過ぎて自分爆発するんじゃないかと思ったわ!マジどこでこんな可愛い猫見付けて来るんだよ!!
しかもすげーいいタイミングですげー可愛い声で「ミャァ~」って鳴くんだよ。チクショー可愛過ぎて悶絶死しそうだわー!
さて、猫ちゃんに散々萌えた所で映画の内容の方にツッコミを…(←ん?)
まー↑上のあらすじをサラッと読めばお分かりのとーり、本作は完全なファンタジーです。原作未読なので予告編を観た段階で
「お涙頂戴恋愛モノか。割と苦手な分野だけど佐藤健君と猫が出るんじゃー観ない訳にはいかない。仕方ない」位の心構えで映画館にやって来たんですがね、
まさかの妄想系ファンタジーだとは思わなかったので映画冒頭で佐藤健君×2人になったトコロで「絵ヅラがステキ!じゃなくてナンダコリャー?」だったんですが。
そして本作は決して恋愛モノではありませんね。ガンガンぶっちゃけますと「QOLとか自分の人生について考える」的な、ある意味禅問答的な話です。
で、話は今現在の「余命いくばくもない、悪魔と取引して1日1日生き延びてる僕」と「僕の回想シーン」が交互に挿し込まれて話を進めて行く、という形式。
この進行は別にいいんだけど、何ていうのか…多分映画化するに当たって色んな物をカットして(上映時間的な関係でしょう)、削ぎ落とし過ぎて説明不足というか
どういう事なのか今一つ分からない、そして初期設定と矛盾してませんか?みたいな齟齬が生じているように思ったんですが…^^;
先ず最大の疑問は「元カノとどういういきさつで別れてしまったのか」
劇中で元カノちゃんが『私達、別に嫌いになって別れた訳じゃないしね』と語るシーンがあります。「ああ、そーなんですか。だったらどうして別れちゃったの?」
と思ってたんですが、それについての説明一切なし。
その前後辺りで僕と元カノが何故か2人でアルゼンチンに旅行に行ってて、その際のエピソードが結構長尺で描かれています。
多分…きっと…このアルゼンチン旅行が別れるきっかけになったのでは?と推察するのですが、この旅行の回想シーンを観ても何がどうして
この2人が別れてしまうに至ったのかがさっぱり分からなかった。
更に言えば、「僕」は彼女と直接会うと緊張のあまり全く喋れなくなってしまうのに電話では饒舌になる、という設定だったのに…アルゼンチンに旅行となー!?
しかも旅行先で普通~に会話してるじゃないですか。ヲイヲイ緊張してくれよ頼むよマジでw
他にも、どうやら「僕」は父親と確執があるようで…それはどうやら母親が入院中に父親はほとんどお見舞いに行かず、そのまま母親の臨終にも立ち会わなかった事が
原因なのだろうと思うんだけど、それにしても「キャベツ」を引き取る際のエピ等を後に見せている辺り、そこまで強烈な確執を持つ関係とは
とても思えなかったんだけど…母親が具合が悪くなってからも3人で「思い出作り旅行」とかしてる訳ですし。
何となく「父親との確執」が確執に見えなかったと言うか宙ぶらりんに見えてしまったと言うか。
まー文句タレタレ書きましたが…役者の演技は素晴らしいので話(と言うか演出かな?)はちょっと「ん?」って感じなんですが、クライマックスは惹き込まれます!
先ず、佐藤健君の「泣き」の演技はずるい。本作本当によく泣いてらっしゃるんですが、彼の涙を観ると自然にコチラも涙が出て来るんですよ。
ええ世の中の女子の仕様ですコレは。ついでにまたまた書いちゃうけど猫ちゃんが「にゃ~ん♪」って鳴くともれなく萌える。コレもデフォルト。
でもね、本作で凄かったのは濱田岳君だわねぇ。この人流石の天才子役上がり!まーとにかく濱田岳君の演技が凄いわ泣かすわー!
あの「人生の最後に観る映画」を探すくだりとかさ、最後の日に「僕」と対峙するシーンとかさ、本当にこの人上手過ぎる!!
それからやっぱ「母子愛」って誰もがジーンと来るよね。原田美枝子さん演じる「母さん」がまた慈愛に満ちたどこまでも優しい「理想の母」でねー。
「僕」が拾って来た猫なのにいつの間にか「すっかり母さんの猫」になっちゃってる感じとか「うん、うん、そーゆーもんだよね~♪」とほのぼの観たり。
内容は決して悪くない、自分もうっかり落涙してしまったのですが…もう少しエピソードが分かり易ければなぁと。
特に元カノのエピソードは頭の中で交通渋滞気味。もっとシンプルなエピソードにしても良かったんじゃ?と思いましたね。