天網恢恢疎にして漏らさず

映画レビューを中心に(基本ネタバレバレです)スキーやグルメ他、日々どうでもいいような事をダラダラと綴っています。

【映画】機内上映で鑑賞した映画のレビュー@6~8作目

2019年02月06日 | 映画感想
レビューが前後しますが、先日フィンランドに行った際に機内上映で鑑賞した映画のレビュー行きます。今回行きと帰りで計3本。
昔は往復で6~7本平気で観たんだけどなぁ~もう年齢的に寝ないとムリなのー。マジ死んじゃうぅー(涙)
あ、そーいえばポーランド行った時に見た機内上映のレビュー結局UPしてないわ…もう流石に忘れたな~^^;

ではでは…
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「Bad Times at El Royale(原題)」

2018年全米公開。日本での公開予定は未定?ネットで調べたけど分からなかった。多分劇場公開されないんじゃないかなーって^^;
原題を訳すと「エル・ロワイヤルでの最悪の出来事」かな?
60~70年代辺りのアメリカ、カリフォルニア州とネバダ州にまたがるように建てられた「エル・ロワイヤル」にある日それぞれ事情を抱えた7人の客がやって来た。
そしてその夜起こる客と従業員も交えたバトルロワイヤル…

自分が知ってる俳優さんはエセ聖職者(本当は強盗なんだけど聖職者に扮装してやって来た)を演じたジェフ・ブリッジスと、後から登場するカルト教団のカリスマ教祖を演じた
クリス・ヘムズワースの2人くらいかな。他にも「あれ?この人どっかで見たなぁ」と思ったけど名前は出てこない程度^^;
もう日本じゃー絶対に有り得ない設定なんだけど、何となく「アメリカさんだったらこーゆーのもアリか」と呑み込めてしまう恐ろしさw
いとも簡単に銃ぶっ放して人の命の軽い事軽い事…ちょっと意外なのが、最初に一通りの登場人物が出揃ったところで「まあこの人は殺されずに残るタイプかな?」とか当たり付けるじゃん?
そしたらものの見事に予想裏切って、「え!もう?マジで!?」みたいな感じでジャンジャンキャラがヌッ殺されちゃうトコロ(苦笑)

それぞれの登場人物にはそれぞれ事情があって、その横顔って言うのかな?その人の過去だったりそこに至る事情だったりが現在進行中のドラマと錯綜する作り。
時間軸が行ったり来たりするので最初は分かり難いんだけど、だんだん話が見えて来る頃には展開もスピードが乗ってあれよあれよとバイオレンス仕様にw
何ていうか…まるでミステリー小説を読んでいるかのような、そんなトリッキーな見せ方でした。



「オーシャンズ8」

2018年8月日本公開作品。言わずと知れた「オーシャンズ11」シリーズね…本作見逃してたので機内上映で見れてラッキー☆
前作「13」でジョージおぢが「オーシャンズシリーズはもう出ない」って宣言してたので、今度は「そのオーシャンに妹がいたんでーす(テヘペロ)」な展開。強引ですなぁ。
話は5年の服役を経て「ダニー・オーシャン(ジョージおぢ)」の妹「デビー・オーシャン(サンドラ・ブロック)」が出所するところから始まります。
彼女は更生するどころかムショの中でずーっと練りに練っていた作戦を遂に決行する。それは年に一度メトロポリタン美術館で行われる「メットガラ」というイベントで
セレブ女優の「ダフネ(アン・ハサウェイ)」が身に着ける1億5000ドルのカルティエ最高のネックレスを盗み出す、という事だった!…という感じでー。

まずさ、余りにも現実味のない設定とトリックだからある意味安心して見てられるって言うのかしらね(苦笑)
どこまでもゴージャスにどこまでも華麗に羽ばたく「究極の女子会」ってーヤツですよ。余りにもご都合主義が過ぎると思うけど、もうそんなのどーだっていいかー(あははー)
個人的にはダフネが加入して以降はちょっと蛇足感ハンパないなーって。別にネックレスをまんまと掠め取れたらそれでいーじゃん、更に後出しジャンケンする必要ある?^^;
自分を裏切った男に復讐するっていうのもなぁ~。正直かなりモヤる。アンタいい仲間といい仕事して結果も出せたんだからいつまでも過去引きずってグダグダすんなよーって。

初期の「オーシャンズ11」みたいなワクドキ感はもうなくなったよね。トラブルも全くない訳じゃないけど…まあ、その程度?って感じだし。
何となく本作のアン・ハサウェイの立ち位置が宙ぶらりんな気がするから多分更にこのメンツで続編作る気マンマンなんだろーなー。うーん。次も劇場鑑賞はスルーしそうな(苦笑)



「search/サーチ」

2018年10月日本公開作品。コレ気になってたけど結局観に行かずにスルーしちゃったヤツー!今回見れて良かったわー♪
出演してる役者さんがまーったく知らない人ばっかりだし(正直そんなビッグネームは出演していない)監督も新人さんらしく、内容と展開考えてもかなりの低予算作品…
でもこういうトコロから傑作が生まれているのだなぁ~としみじみしてしまった。
誰もが驚く本作の1番の特徴は、映画の最初から最後まで全てがPCのモニター画面で構成されているという事。画面チャットやSNS、YouTubeや隠しカメラ画像(PCに映像転送)、
とにかく全ての展開がPCモニター画面で展開している。

主人公のデビッド(ジョン・チョー)は数年前に妻を病気で亡くしてからは娘のマーゴット(ミシェル・ラー)と2人暮らし。16歳になったマーゴットはなかなか扱いにくいお年頃。
ある日学校の友達の家で徹夜で勉強すると言って出かけたマーゴットがそのまま行方不明になってしまう。警察に連絡して捜索が始まるものの、娘が心配なデビッドは自分でも
必死でマーゴットの痕跡を探そうと娘のPCを開いて彼女のSNSやメールの履歴などを片っ端から調べて行く。すると自分の全く知らなかった娘の姿が段々見えて来て…

コレは面白かったなぁ~。あーやっぱ劇場公開の時にムリしてでも時間作って観に行くべきだったー!
何しろさ、機内上映で見てるから吹替えなのはまだ良しとしても、PC画面でチャットしてるシーンが結構多いんだけどPC画面の文字に関してまったく字幕が出ないから
(劇場公開時はどーだったんだろ?当然だけど英語文章に対しては字幕付いた…よね?)短いセンテンスはまだ目が追えても、すんげースピードでチャカチャカ文章が流れると
読み切らない内にどんどん画面が変わっちゃって「ムキー!」ってなる(薄涙)
もっとも、話の重要なヒントになるような言葉に関しては大きな文字で「ジャジャーン!」みたいな感じでクローズアップされるから流石に見逃さずに済むけどw

真相に対する伏線の貼り方も絶妙だったし、ブラフの見せ方もお見事。「まさか…まさか…」と何度も思わせて二転三転する巧みなストーリー。してやられましたー!
何よりきちんと「親子愛」のドラマ部分にも焦点当ててきちんと伏線も回収する形でニクい演出(チャットのあの一文ネ)…久々に気持ちのいい作品でした♪
コメント
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