事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

明細書を見ろ!2024年2月児童手当号 早生まれ。

2024-02-08 | 明細書を見ろ!(事務だより)

児童手当に関して、実は早生まれは不利であることを特集したことがあります。めんどくさい話はすっ飛ばしますが、早生まれの場合は遅生まれよりも手当の受給回数が少ないのです。

というのも、受給はその子が生まれたときから始まりますが、終了は現在「15才の誕生日後の最初の3月31日まで」つまりは中学卒業のときまで。要するに学年ベースなのです。だから3月生まれは同学年の4月生まれよりも11ヶ月分少ないことになります。

話は税金にもかかわります。扶養控除は、その年の12月31日に16才になっている前提でスタート。ですから、遅生まれの場合は高校に入学する年から控除が始まりますが、早生まれはそうはいかない、というわけ。

異次元の少子化対策とか言っている以前に、このような不公平があることを改善してくれないとなあ。もちろんこんな主張をするのは、早生まれのせいで同学年の遅生まれよりも年金支給開始が遅いわたしだからなのですが。

ということで、本日のあなたの受給額は0000円です。

本日の画像は「ミステリと言う勿れ」(2022 フジテレビ)主演:菅田将暉

もじゃもじゃ頭の学生が、その頭脳によって次々に謎を解いていく……原作のマンガを読んだことはないし、大ヒットした劇場版もみていないので、きっとほのぼのしたユーモアミステリだと思っていました。

しかし、登場人物たちは主役も含めて大きなトラウマをかかえていることが多く、意外に重いお話なのでした。しかしそれ以上に、このよくできたドラマを構築した脚本家と、某ドラマの原作者のトラブルで、こっちまで陰鬱な色彩をおびてしまったことがせつない。あ、ちなみに菅田将暉も早生まれです。

2024年6月児童手当号「出生率」につづく

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明細書を見ろ!2024年1月号 眼を開く

2024-01-19 | 明細書を見ろ!(事務だより)

Amazon.co.jp: 地雷グリコ : 青崎 有吾: 本

2023年差額号「NYでラーメンを。」はこちら

奇書「ドグラ・マグラ」などで知られる夢野久作に「眼を開く」という短篇があります。

隠遁し、山奥の空き家に住み着いた作家。そこへ毎日郵便を届ける中年の配達人。彼は一日たりとも配達を休むことはなかった。しかし、三日ほど彼が来ないことに気づく。住民たちは、郵便物を持ち逃げしたのではないかと疑う。胸騒ぎがした作家は吹雪のなかを捜しに行き、荷物を抱えたまま凍死していた配達人を見つける。

「その死顔には何等の苦悶のあとも無く、あの人相の悪い、頑固一徹な感じは、真白い雪の中に吸い取られてしまったのであろう。あとかたもなく消え失せて、代りにあの国宝の仏像の唇に見るような、この世ならぬ微笑が、なごやかに浮かみ漂うているのであった。」

郵便配達人の誇りがうかがえる、みごとな作品でした。

その、郵便がピンチです。

日本郵便は今年の秋をめどに、定形郵便物の料金、84円(25g以下)94円(50g以下)を110円に値上げする方針。はがきも63円から85円にすると。その理由として

・郵便物の数がピーク時の263億から144億とほぼ半減している

・郵便事業の3/4を占める人件費が上昇する

・配達に使うクルマやバイクの燃料費が高騰している

ということで、4年後には事業全体で3000億円もの赤字となる見込み。しかし、値上げしたとしても2026年度には赤字になる予想なので、再値上げもありうるというのです。

自分の生活にあてはめてみるとよくわかります。郵便事業でもっとも利幅が大きいと予測されるのは年賀状でしょうか。一気に大量に届くあの存在が重要だったはずなのに、わたしは一枚も出さなくなってしまいました。SNSの浸透はこれからもつづくでしょうから、その意味で郵便はお先真っ暗です。

自治会長として(笑)、地元のコミュニティ振興会の新年会に出席してきました。で、来賓席には市長、市議、小学校長などと並び、郵便局長がいます。必ずいます。

これはどういうことかというと、歴史的経緯があります。

郵便事業がスタートしたころ、財政がきびしかった明治政府は、地元の名士(かつての庄屋や名主など)から土地と建物の一部を無償で提供してもらい、その代わりに彼らを「郵便取扱役」に任命したのです。だから一般的に郵便局長というのは偉い人、というイメージが今も続いているというわけ。

その郵便局は日本全体で2万4千ほど存在します。金融機関としてカウントすると、その多さが際立ちます。たとえば、酒田と遊佐を見てみると支店の数は

・Y銀行 4

・S銀行 5

・K銀行 2

・JA     8

・R金庫 1

・T信金 3

それに比べて郵便局は52もあるのです(某校事務職員調べ)。

どんな地域にも等しく便益を提供するユニバーサルサービスにおいて、誇り高き郵便局はかかせないものですが、はたしてこれからどうなっていくのか。そして、眼を見開けばその姿こそ公立小中学校の未来予想図ではないかと。

本日の1冊は「地雷グリコ青崎有吾著 KADOKAWA

抱腹絶倒のミステリ。なにしろネタが子どもの遊びなのである。表題作はあの「グリコ・チヨコレイト・パイナツプル」のグリコじゃんけん。他にもだるまさんがころんだ、神経衰弱など。異様に勝負強い女子高生が、偶然を排し、徹底して考え抜いて勝ち抜いていく。裏の裏の裏をかく姿勢がたのもしい。

2024年2月号「寒冷地手当」につづく

 

 

 

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明細書を見ろ!2023年12月差額号 NYでラーメンを。

2023-12-25 | 明細書を見ろ!(事務だより)

2023年12月号「ファクシミリ廃止?」はこちら

さあ、差額です。どのような形でこの金額になったかをお知らせします。

こむずかしい話は裏面の、学校事務職員の先輩がつくった説明を読んでもらうとして、いくつかキーとなる点があります。

・改定はほぼ国のそれと同様。

・月例給はすべての級、号給で引上げ

・上げ幅は若年層に厚く、中高年は渋い

・期末勤勉手当は0.1月分引上げ

・しかしそれでも国よりも0.05月分少ない

・その0.1月は、期末手当が0.05月、勤勉手当が0.05月の配分。

・評価制度が影響する勤勉手当にばかり近年は配分されてきたので、一定の改善だとは言える

……こんなところでしょうか。特に若手が大幅に上がったのは、先生になりたくない、どころか公務員全体がなり手不足に陥っていることが影響していることは確実。

ちなみに、いまニューヨークでラーメンがいくらするかご存じですか。

だいたい、3000円だそうです。やっぱり円高の影響が……まあそれもあるでしょうが、ニューヨーカーには3000円を払うだけの所得があるってことです。先進国のなかで日本だけが所得が伸びず、それが失われた30年の遠因になっているのですから、とにかくもっと給料を上げろ!ということを強く言い続けないと。

画像は「RRR
まちキネで二回も満員で入れず、ようやくDVDで拝見。すごいなインド映画。あんなひどいケガをして薬草一発で治るってどういうことだよ、なんてめんどくさい理屈はいいっこなし。面白かったー。

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明細書を見ろ!2023年12月号 ファクシミリ廃止?

2023-12-20 | 明細書を見ろ!(事務だより)

2023年12月期末勤勉手当号PART2「今年の差額を予想する」はこちら

明治の初め、電信が普及し始めたころに冗談のような話があったそう。風呂敷にお弁当を包み、電線にくくりつけて家族に送ろうとした人がいたとか。

まあ、わたしがいくら年寄りでもそんな時代のことは知りませんが、“固定”の“ダイヤル式”“黒電話”のことはよくおぼえています。

マニア(何の)の方はご存じでしょうが、公衆電話などで最後の番号が1だとすると、フックを押すだけでパルスが発生してつながるけれど、電話機は通話終了と勘違いしてお金が戻ってくる……なんていう話もありました。都市伝説だったのかな。

学校も黒電話の時代が長かったわけで、それがプッシュ式になり、子機も登場し、そしてファクシミリが登場。

「こんなものが何の役に立つの?うちの学校だけあっても意味がないじゃない」

と鼻で笑った職員もいたぐらい。

そのファクシミリについて、政府はこう考えているという報道が。

政府は、教育現場におけるファクスの利用を原則廃止する。教育委員会や学校間など、ファクスで行われてきたやり取りをデジタル化し、業務の効率化や教職員の負担軽減を図る。20日に開く「デジタル行財政改革会議」(議長・岸田首相)で報告する。

校務のデジタル化は、自治体によって取り組みに差がある。一部では、入学予定者の名簿を教育委員会が紙で学校に提供し、職員が手入力する事例や、出席簿への押印作業などが残っている。ファクス廃止を打ち出し、業務をデジタル化する「校務支援システム」の活用で効率化を図る。また、各学校のデータを集めた一覧表を公開し、対応の進捗(しんちょく)状況を確認できるようにする。【読売】

……ネットの掲示板でもこのニュースは反響が大きく、賛成派は

「当然の話。まだあんな時代遅れのものを使っているのか」

反対派は

「デジタル化をすすめる手法がFAXの廃止とは、いかにもお粗末な話じゃないか」

……こんなくくりでしょうか。学校事務職員としては、ちょっと待ってくれよというのが本音。守旧派とか時代遅れと言われそうだけど。

確かに学校のファクシミリの稼働率は高いと思います。教育委員会や業者、そして地域住民とのやりとりにおいて、ファクシミリはまだまだ現役。手書きの書類であってもスキャンしてPDF化してメールで送受信することが増えてきたとしても。

だからファクシミリ廃止の方向性は理解できるにしろ、その前にやってほしいのが、逆説的に聞こえるでしょうがより一層のデジタル化の推進です。各校の職員、教育委員会などの個々人が、もっとスムーズにメールのやりとりができるようにしないと。

教育職以外の職種への連絡が、いまだに代表メール経由なのはさすがに時代遅れなのでは?

【次号は郵便料金値上げ関係を】

画像は「絶唱浪曲ストーリー」(2023)
旧平田町のシアターOZの上映会に行ってまいりました。浪曲という衰退した芸能が、いかにしてサバイブしていくかのドキュメンタリー。なんと感動すらしてしまいました。監督の川上アチカさんにサインまでもらってしまった。日本で「スター誕生」をつくるとこうなるんだなあ。

差額号「NYでラーメンを。」につづく

 

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明細書を見ろ!2023年期末勤勉手当号PART2 今年の差額を予想する

2023-12-13 | 明細書を見ろ!(事務だより)

TOKYO No.1 SOUL SET - 全て光 ft. 原田郁子

PART1「税についてもっと考える」はこちら

いわゆる差額の支給は年内に行われることで調整が進んでいるようです。今年の給与改定は

・初任給や若年層を中心に給料額を引き上げ

・期末勤勉手当の月数の引上げ

これだけだと、若手はいいなあ、その点ベテラン組は……とすねる人も出るでしょうが、ひとつだけ強調しておきたいのは、下の号給から上の号給が抜かれることは絶対にないということです。だから若手の給料が上がれば、全体的に(まあ、カーブはゆるやかにしろ)給料は底上げされます。

支給日ですが、今年の十二月県議会の閉会(おそらくここで給与条例の採決が行われます)が12月21日(木)なので、余裕で年内支給が実施されることと思います。

……事務だよりのおまけをここで。開店閉店シリーズです。

開店閉店2023

近ごろの酒田における開店と閉店のペースは驚くほど。ジェイマルエーの謎の閉店があったと思ったら、松原南には「東京の味」、こがね町には風味屋が開店。どんなものだか、近い学校の職員に特攻してもらおう。シャトレーゼと松屋の方はこっちで受け持つってことで。

本日の1曲は「全て光」ああ原田郁子は素敵。

2023年12月号「ファクシミリ廃止?」につづく

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明細書を見ろ!2023年12月期末勤勉手当号 税についてもっと考える

2023-12-11 | 明細書を見ろ!(事務だより)

2023年11月号「税を考える週間2」はこちら

さあボーナス。年の暮れが迫った、と感じるのはサラリーマンとしての生活が長くつづいたせいかも。年の暮れなのでいろんなパターンでお金がとんでいくんですよね。

それはともかく、またしても税金について考えてみます。ちょっとした動きがあったので。

政府・与党が企図する子育て支援税制が報じられました。その内容は……

・高校生世代の扶養控除を、現在の38万円から25万円に引き下げる

・住民税の控除額は33万円から12万円に引き下げる

・住宅ローン控除や生命保険料控除は子育て世代向けに優遇措置をもうけ

……どうして子育て支援を名のりながら、景気の悪い話が多いかというと、児童手当を高校生にも年額12万円支給することの代替措置。

この「明細書を見ろ!」の児童手当受給者向けの号外でもお知らせしたのですが、これはいくらなんでも筋の悪い話です。

いくら児童手当を支給するとはいえ、控除額の引き下げはれっきとした増税です。子育て真っ最中の世代に負担を強いる税制のどこが子育て支援なのでしょう。

それは考え方が偏狭に過ぎる、という反論も聞こえてくるようです。控除額を引き下げるにしても、バランスとして負担が増える人はいないように設定しているではないかと。そして、小中学生以下に控除を設定していないのに、高校生だけを優遇するのは無理がある、とか。

だったら年少者の扶養控除を復活させる方向でどうして考えられないのでしょう。住宅ローン控除や生命保険料控除について、ある程度の温存措置をとるのは、いわゆる“業界”に配慮しているのでしょう。その配慮がどうして子育てに向かわないのかなあ。

そんなところへ出てきたのがパーティ券問題。ああ政治家には数多くの無税の特典があるんだなあとうらやましい限りです。もちろん皮肉です。

PART2「今年の差額を予想する」につづく

今回の画像は「春に散る」(2023 GAGA)

原作の沢木耕太郎の初の国内旅行エッセイ集「旅のつばくろ」はなんと遊佐からスタート。取材も兼ねていたか、こちらにも遊佐は登場。酒田に宿泊していた設定で

「ホテルインという、とても不思議な名前のホテルだった」そりゃそうだけど。

佐藤浩市がいいのはもう当然のこととして、若きボクサーを演じた横浜流星と窪田正孝がすごい。出演は他に山口智子、橋本環奈、哀川翔、片岡鶴太郎。

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明細書を見ろ!2023年11月号 税を考える週間2

2023-11-21 | 明細書を見ろ!(事務だより)

2023年10月号「MONEY」はこちら

年末調整号でお伝えしたように、近ごろは税金について考えさせられることが多いようです。まず思い浮かぶのが定額減税。今のところ伝わっているのは

・令和6年度税制改正において、納税者及び配偶者を含めた扶養親族1⼈につき、令和6年分の所得税3万円、個⼈住⺠税1万円の定額減税を行う

・その規模は、過去2年間の所得税・個⼈住⺠税の税収増と⾒合う額とする。3兆円ぐらい?

……減税というのは政治家にとって究極の人気取り政策。それなのに、現内閣の支持率は釜の底が抜けたように(古くさい表現ですが、ジブリの「天空の城ラピュタ」のおかげで今の子どもたちにも通じます)下降しています。それはどうしてかといえば

・物価高対策と言いながら効果があらわれるのが来年の中ごろなので遅すぎる

・物価高対策と言っているそばから子育て対策だと言い始めて混乱

・いずれ増税することがわかりきっているので国民がニヒっている

・税収が増えたのなら借金返済に回すのが筋ではないかと考える人が増えた

……こんなところでしょうか。しかし最も大きな要因は、身もふたもない言い方になりますが、これが人気取り政策にすぎないことがバレバレだということでしょう。

そしてまさしく税を考える週間の真っただなかに更迭されたのが財務副大臣。文春が報じたのは、彼が経営する会社が、税金の滞納によって何度も差し押さえをくっていたこと。

これは衝撃的でした。税金を集める担当省庁の副大臣が、税金を滞納していたのです。しかも、驚いたことに、滞納したのは固定資産税だったとか。

よく考えてくださいよ。その年その年によって会社は儲けたり損したりするでしょう。そのたびに税金の額は大幅に変動するはず。だからたまに遅れることだってあるだろう……でも固定資産税は違います。額はほとんど変わらないでしょうから、まともな経営者ならその分は最初に納付するように準備します。

ところが、この税理士の資格を持つ(!)副大臣はそうしなかったのです。うがった見方をすれば、税金の知識が豊富だからこそ、このラインまではひっぱれるだろうと認識していたのではないかとすら。

もっとうがった見方をすると、彼のことを現首相はすぐに更迭しませんでした。“辞任ドミノ”をおそれて、とマスコミは解説していました。しかしわたしはひねくれものなので、首相はもっと違う目的で更迭を遅らせたのではないかと思うのです。

それは、副大臣が安倍派の出身だったことが影響しているのではないかと。

単純な見方だなあ、最大派閥だから気を使って辞めさせなかったってこと?……違います。政務三役の候補については、各派閥がリストアップします。身辺調査が甘いと批判されているようですが、この副大臣が札付きであることが、この派閥のなかで本当に知られていなかったのか。

まあ知られていなかったにしろ、あんたたちが推薦したヤツのせいでこんなにおれは苦労しているんだぞ、というところを安倍派に見せつけたかったのではないかと邪推するのです。

現首相の最優先課題は来年の総裁選の再選だとか。とすれば、リーダーすら決められずにいるあの派閥に、少しでも恩を売っておこうと……ほんとに邪推だといいなあ。

さあくどいようですが年末調整の季節です。さんざんモチベーションを下げるようなことを言っといてなんですが、納税は国民の義務です!(笑)きちんと書類は提出してくださいね。

画像は「愛にイナズマ」(2023 東京テアトル)監督:石井裕也 出演:松岡茉優、窪田正孝、佐藤浩市

酒田には追い風が吹いている(○ジ代行は倒産しちゃったけど)。ラーメンは日本一になったし北の若は新入幕だ。がんばれダイスケ

とか言いながら東根や鶴岡でこんな映画ばかり観ているので、東根(二代目高橋商店、龍上海東根店)や鶴岡(龍上海鶴岡店)でしか近ごろラーメン食べてません。佐藤浩市が奇跡の名演。すごい役者になったなあ。

2023年12月期末勤勉手当号「税についてもっと考える」につづく

 

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明細書を見ろ!2023年11月年末調整号 「税を考える週間」

2023-11-20 | 明細書を見ろ!(事務だより)

Wynton Kelly - Willow Weep For Me

11月11日から11月17日までは、税について考える週間になっています。国税庁によれば

「国民の皆様に租税の意義や役割、税務行政に対する知識と理解を深めていただくため」

だそうです。しかし今年に関しては、別に国税庁が旗を振らなくても、納税者はみんな税について考えることになりました。それはもちろん、例の定額減税と財務副大臣の不祥事によるものです。

詳細については11月号にまわすとして、まずは年末調整。

具体的にどんなことをするかというと……。

◆令和5年分扶養控除申告書の内容をチェック。たいがいの人は去年の年末調整時に作成しているので、その内容に変更がないか。

◆令和6年分扶養控除申告書の内容をチェック。

◆基礎控除申告書の内容もチェック。

◆令和5年分保険料控除申告書を記入する(学生協扱いの証明書は同封しておきました)。自宅に届いているであろう保険会社の証明書を忘れずに。

◆住宅ローンがある人は、住宅借入金控除申告書を記入する。

◆iDeco関係の控除がある人は直接相談を。

◆申告書に押印は必要ありません!

これらの書類を事務室へ11月28日(火)までに提出を。

ネットフォルダの「事務部」に「年末調整」というフォルダをつくり、各申告書のPDFファイル(入力できます)をしこんでおきました。こちらを利用していただいてもけっこうです。ただ、端末によっては相性の悪い人もいたので、その際は手書きで全然かまいません。

本日の1曲はウィントン・ケリー。夜の国道を走っていたら、この曲が流れてきて興奮。

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明細書を見ろ!2023年10月号 財形をめぐる二、三の事柄

2023-10-19 | 明細書を見ろ!(事務だより)

Money (WE ARE STILL ON THE ROAD.)

2023年9月号PART2「わたしの見かけた有名人2」はこちら

♪この町のぉメインストリート わずか数百メートル♪

これは浜田省吾の「MONEY」という曲の出だし。“この町”というのは、実は米沢のことではないかという噂がありました。確かにあの町は意外に狭い。いやそれ以上に、浜田省吾の奥さんが米沢出身であることで一定の信憑性が。しかしどうやら特定の町をイメージしたわけではなかったようです。

さて、この曲では金持ちへの憎悪が語られ、恋人を奪っていったあいつの足元にビッグマネーを叩きつけてやると吠えています。さてそれでは、彼はどうすればビッグマネーを得て、

♪最高の女と ベッドでドン・ペリニヨン♪

なことができるでしょう。

……前置きが長くなりました。この流れで財形貯蓄を紹介するのはあまりにもあざとい。というのも、ドンペリに至る経路として、財形はいかにも遠いと言わざるを得ないのです。

というのも、財形のメリットは利息が非課税(年金と住宅だけ)ですが、この低金利のご時世に利息に課税されたとしてどれだけの影響があるでしょう。その点、節税効果だけをとってもiDeco(個人型確定拠出年金)NISA(少額投資非課税制度)の方が有利であることは否定できません。

しかし、投資という名のギャンブルに国民を必死で誘い込もうとする政策に、ちょっと違和感も。ギャンブルというのは胴元が勝つようにできているわけで、勝ち負けに一喜一憂するのもめんどうな人には向かないかもしれません(わたしが三十代か四十代なら文句なく検討はしたはず)。

さて、財形貯蓄というのは、雇用主と金融機関と従業員の三者が合意してようやくスタートできる制度。むかしは

「うちの職場は財形もないし」

と嘆く人たちも多かったのです。

雇用主にとってもメリットはあって、そのあたりを厚生労働省はこう解説しています。

・従業員の貯蓄意識を喚起し、勤労意欲が高まります。

・大きな負担を負うことなく、社内の福利厚生制度や社内融資制度の充実を図ることができます。

・従業員の定着性を高め、優秀な人材確保にも効果的です。

・ハローワークの求人票への表示により、福利厚生が充実している会社としてアピールできます。

……財形をやったからといって勤労意欲が高まるかは微妙ですが(笑)、わたしたちにとって、一種の権利であることは確かです。年に一度の募集期間なのでご検討ください。用紙は事務室に常備しています。10月26日(木)まで、事務室に提出のこと。

え、ドンペリはどうしたって?痛風のために妻から一切の酒を禁じられたわたしにとって、そんなものはなんの意味ももたないのでした。

ということで本日の1曲はもちろん「MONEY」

 

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明細書を見ろ!2023年10月児童手当号 異次元Ⅲ

2023-10-13 | 明細書を見ろ!(事務だより)

三谷幸喜 清水ミチコMAKING SENSE2010年10月1日〜11月26日

2023年6月児童手当号「異次元Ⅱ」はこちら

さて、6月号で現政権が考える児童手当の拡充案を紹介しました。再掲すると

・所得制限を撤廃。 

・第 3 子以降は月額 3 万円にする。
 
・支給対象を高校生まで広げる。

しかし高校生に支給拡大しても、その分を扶養控除の対象から外すのでは効果は半減ではないかと。

というのも、みんなもう忘れてしまっているかもしれませんが、2010年度に子ども手当が創設されたとき、15才以下の子ども(年少扶養親族)の扶養控除が廃止されたたことと整合性をとる必要があるということのようです。

そうです、いまの中学生以下の子どもを何人扶養していようとも、税金の控除は受けられていないのです。所得税だけでなく、住民税も。

もしもこの控除が今も生きていたら、ひとり当たり所得税は年38万円、住民税は年33万円控除されていたのに。あ、これも誤解されるとよくないな。税金がこんなに減額されるわけじゃなくて、年収からこの額を抜いて考えますよということです。

さあそうなると、高校生を扶養している人は児童手当を年12万円受け取れると仮定すると、しかし税金の分を差し引くと(人によって額は違いますが)手元に残るのはおよそ半分ではないかという試算もあるくらいです。

ですからね、年末調整の季節にもう一度申し上げますが。手当の額だけ注視していてはダメなんです。いくら自分が税金を払うのかを意識していてください。 ということで本日のあなたへの支給額は0,000円です。

本日の1曲は、というか1番組は「MAKING SENSE」J-WAVEでかつてオンエアされていた三谷幸喜と清水ミチコのトークプログラム。

なぜこれを選んだかというと、現在痛風のためにお休み中のわたしは、図書館から借りた本はすべて読んでしまい、こうなったらむかし買っていた本を再読してしまえと。そんななかでいちばん笑えたのがこの番組を書籍化した「むかつく二人」(幻冬舎)に始まるシリーズだったのです。

そういえばおれはこの番組を聴いたことがないな……ああ、いまはYou-Tubeという便利なものがあるのだった。いやー笑った笑った。痛み忘れる。

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