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事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

「どこいったん」「ちがうねん」「みつけてん」ジョン・クラッセン作 長谷川義史訳 クレヨンハウス

2020-10-05 | 本と雑誌

それぞれ

I WANT MY HAT BACK

THIS IS NOT MY HAT

WE FOUND A HAT

の邦訳。というか関西弁訳(笑)。わたしは絵本を読むという習慣がなくて、しかしまあ村上春樹が訳すということならとオールズバーグシルヴァスタインを読んだわけ。例外は京極夏彦の「いるのいないの」でしたが(笑)

あれがいいんならこっちを読みなさいと図書主任に渡されたのがクラッセンの三作。課題図書かよ

しかしこれが大当たりでした。帽子が象徴するもの、ダークでユーモラスなエンディング、そして……そうかこの順番で読まなきゃだめよというのはそういう意味だったのか。みなさんもぜひ。そしてぜひともこの順番で。

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勝手に人生相談Vol.43 あねおとうと

2020-10-05 | 日記・エッセイ・コラム

Stevie Wonder Carpool Karaoke

Vol.42「そばにいるだけで」はこちら

40代の主婦。弟の4度目の結婚を祝福できません。

幼い頃からかわいがってきた10歳下の弟は、3度の離婚歴があります。1、2度目の離婚は弟の幸せのために賛成しましたが、3度目の離婚は弟のわがままで、奥さんと小さな子どもがかわいそうで仕方ありませんでした。

しばらくして、4度目の結婚をすると弟から報告されました。それまでも何回か「彼女を紹介したい」と言われていましたが、断っていたのです。別れた奥さんと子どもがかわいそうで、今度の結婚を祝福する気持ちにはとてもなれません。結婚は家族や親戚などたくさんの人を巻き込むことなのに、何度も繰り返す弟が軽々しく考えているようなのも気になります。

姉である私に対面できないことを弟たちは気にしているようで、母には「あんたの考えはおかしいよ」と責められました。一度だけでも会えばいいのでしょうか。
(北海道 A子)

……わたしは男兄弟で育ったので、姉という存在がよくわかりません。でも想像はできます。10歳下ということは、あなたが小学校高学年になってから生まれ、中学生、高校生のときに弟さんはかわいいさかりだったでしょう。かわいがってきた気持ちはよくわかります。そして“お姉ちゃん”に彼はたっぷりと甘えて来たはず。

そんな彼は、どうやら結婚生活を継続することが苦手のようだ。わたしが不思議に思うのは、それでも何度も結婚という形式にこだわるあたり。

ここからは少し乱暴な推論になります。弟さんはいまでも甘えん坊だ。お姉ちゃんに自分の彼女に会ってもらい“承認”を求めている。いいオトナなんだから姉のことなど気にせずさっさと結婚してしまえばいいのに(あなたは、それはそれで嫌でしょうが)、どうやら戸惑い、母親に愚痴っている。

お母さんはお母さんで、年を取ってから生まれた男の子のことが今でもかわいくて仕方がないようだ。しかしわたしが最も興味深いのはやはりあなたです。おそらく、年の離れた弟への思いは、母親のそれに近いのではありませんか。

だからこそ母親に向けて発せられるフレーズ「子離れしなさい」に近い言葉をお送りします。弟離れしてください。会おうが会うまいがどっちでもいいじゃないですか。

本日はスティーヴィー・ワンダーがいかにしゃれがわかる人かと。この人もお盛んなんだよなあ。

Vol.44「最凶の母4」につづく

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