事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

麒麟がくる 第二十六回 三淵の奸計

2020-10-04 | 大河ドラマ

第二十五回「羽運ぶ蟻」はこちら

来た。こういう邪悪な回をわたしは待っていました。かなりのことが行われていたに違いないわけですよね。最後の将軍をどうするかって争奪戦。

朝倉(ユースケ・サンタマリア)は最高の玉を持っていた(結果論)。でも、それを活かすという胆力がなかったか、時代がそれを許さなかったかということなんでしょう。バカげた策にのったのが織田信長だったってことなのかな。

ちょっと違うか。戦争とは経済がらみに他ならず、だからこそ物の値があがっていない朝倉の現在はなんの準備も出来ていないと。

そういう微妙な話は池端俊策さんのお手のものですよね。なんたって「太平記」を書いた人なんだから。きっとそういう書状もあるんでしょう。

伊呂波太夫(尾野真千子)が、誰のものでもない、いわば峰不二子的な存在であることがあからさまになり、逆に光秀の妻の煕子(木村文乃)がぶれない女性として描かれる。どっちが魅力的かは何も言わずにおきます(^_^😉

宮廷内の権力抗争もうまい。“近衛”と“二条”という、おなじみの人たちの反目。(これに冷泉とかが加わると満貫?)近衛が本郷奏多、二条が小籔千豊という、要するにスターダスト・プロモーションと吉本新喜劇の争い。結果はご存じのとおり。

それが良かったのか悪かったのかは別として。

今回もやっぱり小薮はすべらないのでした。あの柄の大きさは役者として魅力的。

いま10月ですけど、いろんなことがありましたがようやく明智光秀が表舞台に出てきます。これまでは無理も目立ったけど(笑)、さあいつもの戦国大河のスタートですよ。

それが良かったのか悪かったのかは別として。

染谷将太の評判が急上昇。わたしは今日「聖☆おにいさん」第Ⅲ期まで見て、このグダグダのブッダと信長が同じ人物によって演じられているのを……最高だと思いました!

第二十七回「宗久の約束」につづく

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「大江戸火龍改」 夢枕獏著 講談社

2020-10-04 | 本と雑誌

いつもどおり、楽しく読める夢枕獏大江戸釣客伝とうっすら相関してあってうれしい。あれは傑作だったもんなあ。

さて、これもいつもどおりアフターアワーズ的な著者あとがきがついていて、ようやく作家としてのスタート地点に立った気持ちなのに、もうすぐ70才になってしまう!と嘆いている。

確かに、書きたいものがいくらでもあるのに(この人は確実にいっぱいある)書く時間が残されていないという感覚はしんどいだろう。

もっとも、そのあとがきの後半は現在の政治への直接的な呪詛。ストレートに激怒しています。この元気なら、あと三十年はだいじょうぶでは……

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