事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

「時効警察はじめました」(2019 テレビ朝日)

2020-10-01 | テレビ番組

12年ぶりに復活!とは言っても、由紀さおりの「……を、よろしくお願いします。」で始まり、ふせえり岩松了が絶妙にぼけ、半沢直樹のおかげで壮絶にブレイクしたらしい江口のりこがつっこみ、豊原功補は意味のない発言を連発、オダギリジョーはとぼけ、麻生久美子はいつも怒っているというコンセプトはまったく変わっていない。

大きな変化は、わたしは知らなかった吉岡里帆という女優の参加。うわーかわいい。この子は有望ですねえ……ってわたしだけが知らなかったんですかね。

ゲストも豪華です。小雪(ふっくらとして、もっとセクシーになってます)、中山美穂、向井理、中島美嘉、最終回に至っては山崎賢人、二階堂ふみ、染谷将太、松重豊が登場。これが夜11時すぎのドラマかよ(笑)。

スタッフもたいしたもので、メインライターの三木聡はもちろん続投だけど、そこにこの夏たいへんお世話になった福田雄一もからみ、演出にはなんと(愛がなんだアイネクライネナハトムジーク」)の今泉力哉が!また12年も待たせないで復活してくださいよ。人気が時効にならないうちに。

あ、うまいこと言った気になってるだろ、というふせえりのツッコミが聞こえる。

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「池袋ウエストゲートパーク16 獣たちのコロシアム」石田衣良著 文藝春秋

2020-10-01 | 本と雑誌

「池袋ウエストゲートパーク15 絶望スクール」はこちら

シリーズ第16作。書いている本人がこんなに続くとは思っていなかったろう。マコトが関与するトラブルはまだまだ尽きない。基本線は前にも紹介したように勧善懲悪。ちょっと毒を以て毒を制す的色彩も。

そのフォーマットに現代の日本が内包する矛盾をぶちこむとこんな長期シリーズが成立するわけだ。どんだけ闇が深いんだか。

今回はラブホテルの現状の解説がたいそう参考になり、じゃなくてお勉強になり、じゃなくて経済小説として面白かった。

そしてほぼ半分を占める表題作の邪悪さは比類がない。児童虐待である。おかげで、いつもクールなタカシやゼロワンまで頭に血が上っている。そういうとこも、まっとうな勧善懲悪よね。

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