Denki Groove - Shangri-La [Live at FUJI ROCK FESTIVAL 2006]
PART5「順風逆風暴風」はこちら。
「逆に問いたいんですけど、相手の逮捕ということが、友達関係から始まった仲を解消するきっかけや理由になり得るんだろうかと。」
電気グルーヴの石野卓球の発言。つまり“相手”で“友達”なのはピエール瀧のこと。彼の逮捕をうけて石野がやったことはTwitterで世間を挑発しまくることだった。バンド仲間が逮捕されたのだからしおらしくしているべきだという風潮に逆らうように。さすがだ。
SNSでのやり取りは公である以上、オーディエンスがいるものですけど、攻撃する側は一対一のやり取りだと思い込んでいて気づいていないんです。こっちはショーとして自覚した上で発言しているから、自分のやっていることに対するリスクはまったく感じていなくて、むしろメリットを感じていました。好きでやっているんですよ、本当に。人はそれを「狂っている」とも言うんでしょうけど。で、そこでのやり取りをまた瀧に報告したいんですよ。一人でため込んだり吐き出したりしているんじゃなくて、それを共有できる相手がいるんです。
「電気グルーヴ解散するんですか?」と聞かれてびっくりというか。解散するわけないじゃないですか。それで解消するようなやぼな関係性ではやっていないし、意識したり無理してそうしているわけでもない。それができるからこそ一緒にいるんだし。
……最高の友情の形態だと思う。ピエール瀧はこうつぶやく。
当時は裁判もあるし、あまり外にも出られなくて、家にずっといたんですけど、唯一の楽しみが朝起きて卓球のツイートを見ることでした。
……電気グルーヴよ永遠なれ。
PART7「貧乳」につづく。