第38回「時を継ぐ者」はこちら。
今回は特別編。コロナのために製作が間に合わないとか色々あったらしくて裏話トークでしのいでいる。でも、この大河にとってはありがたい話だったのではないか。少なくとも今回は誰も死にません(笑)
小栗旬、小池栄子、坂口健太郎、坂東彌十郎がいて、そこに佐藤二朗が参入する。そして大泉洋や佐藤浩市、菅田将暉がビデオでこのドラマを語る。
誰でも思うだろうけど、小栗旬と大泉洋と佐藤二朗は一種のチームだ。同じ芸風というか。薄皮を剥いでしまえば内心では共演をうれしくてたまらないと思っているのが見え見え。おかげで大泉洋は(小池栄子も含めて)
「うるさかったー」
とか、えらい言われよう。信頼しあっているんだなあとつくづく。
この回のもう一つの効用は、ダークな面々が実は穏やかな(少なくとも役よりは)人間によって演じられているんですよということが強調されている点だ。
いるらしいです。役と役者をシンクロさせすぎている視聴者が。特に小栗旬がファンキーな髪型で登場したのはその意味もあったと思います。カジュアルな装いで来て下さいというのはNHKのオーダーでもあっただろう。
そして三谷幸喜の登場。朝日新聞のエッセイで、どんな話になるかは“彼の立場”からは語られていた。でもきっとこの回を見てきついなーと思ったか。台本を読んだ全員が、最終回が
「え、そうなるんだ」
とみんな驚いたという次第。ハードル上げちゃったなあ。いやそれを上回る展開が待っているのかしら。期待高まるわあ。わたしこそ簡単な視聴者です。
第39回「穏やかな一日」につづく。