事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

「芸能人と文学賞」川口則弘著 KKベストセラーズ

2023-10-07 | 本と雑誌

「(文豪アイドル〉芥川から〈文藝芸人〉又吉へ」というサブタイトルがついているわけなので、この書が又吉直樹の芥川賞受賞が契機となっていることはうたがいない。

お笑い芸人があの芥川賞をとったというのは大きなニュースとなり、おかげもあって「火花」は大ベストセラーとなった。

しかし川口則広(文学賞オタクとして有名)はこれまでの芸能人の著作、芥川賞と直木賞の歴史をひもときながら、実は芸能人と文学賞は親和性が高いことを納得させてくれた。

まず、芥川龍之介自身が、その知的なルックスもあって当時のアイドルに近い存在だったことが明かされ、石原慎太郎の「太陽の季節」(実はたいして売れなかったらしいが)によって芥川賞がイベント化する。

そうなると、誰が受賞するか、受賞作の出来不出来、著者のキャラクターなど、文学賞のまわりが騒がしくなる。受賞予想はわたしも大好き。

そんななか、最初からキャラが立っている芸能人の作品が候補になることは文藝春秋社としても歓迎だろうし、又吉の受賞によって、いまも多くの芸能人がキーを叩いているはずだ。さあ次は誰だろう。楽しみだなあ。

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今月の名言2023年9月号PART4 いつか王子様が

2023-10-07 | 国際・政治

Bill Evans Trio - Someday My Prince Will Come (Official Visualizer)

PART3「ボートを揺らせ」はこちら

「今の公明党の一番動かなかったガンだったいわゆる山口(那津男代表)、石井(啓一幹事長)、北側(一雄副代表)等……」

出た。失言王の麻生太郎自民党副総裁がまたやってくれました。

これまでのパターンと同じように、地元に帰るとかくのごとくサービス精神が爆発するわけだ。おれは公明党より上だぞと。同じパターンを繰り返しているということは、学習能力が乏しいということなんでしょうかね。

本日の1曲はビル・エバンスの「いつか王子様が」ディズニーは本当にすばらしい曲をのこしてくれた。

2023年10月号PART1「訃報が多すぎる」につづく

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