The Cars - heartbeat city
訃報欄を読むのは地方公務員にとって必須の作業だが、新聞の片隅でリック・オケイセックの死が伝えられているのには心底おどろいた。
ベンジャミン・オールはずいぶん前に亡くなっているので、これでカーズのフロントはどちらも逝ってしまったことになる。
乾いた彼らの曲はもちろん好きだったけれど、大ファンです!という声はなかなか聞かない。日本ではあまりうけないタイプだった。
ところが、湯川れい子がメイン・パーソナリティだった時代の「全米トップ40」(まだやってるのかな。わたしは全英トップ20まで聴いていましたが)で、いっしょにやっていたラジオ関東(当時)のアナウンサーに
「で、あなたは誰が好きなの?」
と、なんのはずみか湯川さんが訊くと
「……カーズです。すごく好きなんです」
日ごろ自己主張しないタイプの人だったので意外。しかもカーズとはまた渋い。“わかっている”人向けのバンドでもあった。メインストリームになんか絶対に行かないという意地みたいなものが。
デビューアルバムや「キャンディ・オーに捧ぐ」など名盤数あれど、わたしはやはり「ハートビート・シティ」が好き。特にタイトル曲。リックのソロアルバムも渋かったー。ご冥福をお祈りします。
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