PART3「アジア好き嫌い」はこちら。
「『反社会的勢力』は様々な場面で使われ、定義は一義的に定まっているわけではないと承知しています」
「決められたルールと手続きに沿って保存期間1年未満の文書とされている。技術的なことは承知していないが、(招待者のデータの復元は)事務方からできないと聞いている」
桜を見る会をめぐる右往左往。つまらないネタにいつまでも食いつきやがってと政権が油断していたら、出るわ出るわ不都合な事実が。
各界で活躍した人を招待し、新宿御苑で一杯やりましょうって企画は、別にあってもかまわない。でも、安倍晋三が首相になってからの支出の増加は異常だし、予算が1700万円なのに決算が5500万円って会計はどうなの。
彼の体質に、王侯のようにふるまいたいという抜き難い志向があることは承知しているが、後援会の招待など、あり方として下品なパーティになっている。
で、上の官房長官の会見はいかにも苦しい。質問する側も嘘だとわかっているし答える方も平然と虚偽をたれながしている。こんな騒ぎ、すぐにおさまるさとばかりの開き直り。そしてそれはきっと森友・加計の問題で政権が学習したことなのだ。日本の政治のレベルがこうやって海外に知られていく。
本日の1冊は「攻殻機動隊小説アンソロジー」円城塔・三雲岳斗・朝霧カフカ・秋田禎信・冲方丁著 講談社刊
気鋭の作家たちによる攻殻機動隊小説版。誰にとっても少佐=草薙素子という存在がひたすら魅力的であることがひしひしと伝わる。
2019年12月号PART1「キャリーが生きていたら」につづく。
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