緑の街 / 小田和正 by Uru
解答篇その8「学校給食」はこちら。
「隠れ教育費」では修学旅行についてもふれられていて、いやはや地方によってこんなに在り方が違うのかと驚いた。山形の中学校の多くは東京へ2泊3日、あるいは沖縄に向かうのだが、そういえば首都圏の中学校はどこに行くのか考えたこともなかった。
入札を自治体が一括して行うところもあったりするなど、なるほど考えてある。しかし、旅行の内容が娯楽に流れすぎていないかという指摘は全国の学校事務職員が痛感しているはずだ。
わたしが学校事務職員になって、中学校に勤務しているときは例外なく東京が行き先で、そして例外なく東京ディズニーランドがコースに入っている。
生徒たちがディズニーを最大の喜びとしているのはわかる。わたしだって初めて行ったときは
「ここに住みたい!」
と思ったくらいだし。だから仕方がないのかなあと思いつつも、でも劇団四季まで見るのは贅沢ってものじゃないのか。これはわたしが劇団四季嫌いだからこその偏見かしら。
あ、思い出した。わたしの娘が中三のとき、担任はクラスみんなに
「ディズニーランドに行ったことある人?」
と無神経な質問したそうで、
「お父さん、ディズニーに行ったことないの、あたしだけだった」
す、すまん。普通のパパじゃなくて……でも逆に言えば、これほどみんなが既に体験しているディズニーランドを、わざわざ修学旅行のコースに繰り入れる必要性はないんじゃないか。わたしだけはそれ言っちゃいけないけど。
このほかにも「隠れ教育費」には多くのネタが満載。そしてその背景の解説も懇切丁寧だ。私費負担を保護者が当然のものとして考えてくれているうちはいい。しかしいずれは
「それ、ちょっとおかしいんじゃないか」
と指摘される日はくるだろう。なにしろヤナギサワと福嶋さんはこの書でそう煽っているし(笑)。その日にそなえて、自分の学校、自分の子が通う学校のお金に、もっと意識的になろう。その意味で、この本は必読だ。
え、ヤナギサワはまた新刊を出したの?学事出版からかよ。タイトルは
やられた(笑)。
本日の1曲は最後まで突っ走ったぞUruの「緑の街」ほんとにこのお姉ちゃんの歌は快感だったのである。アルバム、買わなきゃな。
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