まことに不穏当で縁起でもない特集を開始。訃報を取り扱おうというのだ。偉大なる先達、山田風太郎さんの「人間臨終図巻」に及ぶべくもないけれど、訃報によって人物が定まるものがあるような気がするの。最初は伊集院静。
最初に読んだのは直木賞を受賞した「受け月」だったろうか。あの中にあった、母と息子がキャッチボールする短篇には泣かされたなあ。自伝的小説「海峡」、色川武大、というより阿佐田哲也との交流を描いた「いねむり先生」などが印象深い。大作家だけれども、西原理恵子と組んでエッセイの連載をかますというリスキーなことも嬉々としてやっている感じが大人だった。
ではあるけれども、なんといってもこの人は夏目雅子と篠ひろ子と結婚したわけで、どんだけもてるんだってことですかね。さすが、大人です。
鈴木瑞穂篇につづく。
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