PART3「三冠王ふたり」はこちら。
「あんなにやさしい人と結婚しちゃったからね、あとがつらいんですよね。今、悲しくて、悲しくて、悲しくてね、本当につらいんです。」
キネマ旬報ベストテン表彰式で、特別賞を贈られた和田誠さんに代わって受け取った平野レミさんのスピーチ。和田さんは本当に彼女を溺愛していたようだ。
しかし彼はやさしいだけの人ではなくて
「読者に絶望した」
と、そのキネマ旬報の人気連載だった「お楽しみはこれからだ」を打ち切ってしまう。そして、当時の白井佳夫編集長がある事件のために編集長を解任されたら再開。硬骨の人でもあったんだね。
わたしは白井時代のキネマ旬報によって映画好きとして“仕立てられた”と思っているので、ちょっと複雑な気持ちですけれども。「お楽しみはこれからだ」はとにかく名著。みなさんもぜひっ!
2020年3月号PART1「いけてない国」につづく。
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