今回は地元コミュニティFMネタ。2002年当時だから現在とは思いきり様相はかわっているけれど。
実はうちの職場には、きわめてローカルではあるものの、ラジオスターがいる。
1998年10月10日、酒田にコミュニティFMが開局し、ハーバーラジオと名のった。周波数76.1メガヘルツ。当初は酒田の旧市内あたりが聞こえるエリアだったが、今は鶴岡の方まで電波が届いているらしい。コミュニティFM自体は非常に安価に立ち上げられることと、広告効果がばかにできないこともあって、各地にボコボコ開局しているころだった。山形にも2局目が開局している。
おかげで酒田のFMは、NHKとFM山形(BOY)の二波独占状態からやっと脱却し、気がつけばコアなファンがつくまでになっている。社員としてのメインパーソナリティはわずか3人。佐藤智也、荒生由子、佐藤和香子。彼らがフル回転してほとんどの番組をうめている。
そんななか、開局当時から放送されている人気番組が、土曜朝10時からの「庄内弁講座」。文教大出身の佐藤智也がメインとなり、荒生由子ともう一人の出演者とともに、ひたすら庄内弁でくっちゃべるという内容。
そう、この“もうひとりの出演者”が、ウチの講師Iなのである。 時間が合ったときなどに車やトラクター(笑)で聴いていたのだが、このIなる人物(当時は名前すら認識していなかった)が学校につとめているらしいことはチラチラ語られていた。でも公務員が民放(ていうほどでもないが)にレギュラー出演しているとは思えないし、私立高あたりの先生なのかな、と考えていた。やけに旅行に出ていたりするので、よほど時間が自由になる商売なんだな、と不思議に感じてもいたのだ。
で、この4月、海外派遣者の補充の形でこのIはやってきた。29歳、ツンツン頭。当時はまぬけなことにラジオに出ていることなんて全然きづかなかったのだが、ある朝用務員が息せき切ってかけてきて、わたしをタバコ部屋に拉致していく。
「のう、おべっだ?I先生のごど」(知ってる?I先生のこと)
「?」
「土曜日、ハーバーラジオ聴いっだ?『庄内弁講座』」
「うん、たまに。」
「あれさでっだな、I先生だろ?」(あれに出てるの、I先生だろ?)
「…………ななな何ぃいいいい?」
以下次号。
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