Vol.15「スカイツリーふたたび。」はこちら。
押上から柴又に向かう。なぜかと言えば、いっしょに行った5人のなかで、いちばん若いのが行きたいと主張したからだ。もちろん寅さんのファン。
駅前にはいきなり寅さんとさくらの像。
「左足にさわると縁起がいいんですよー」
駅前のおねえちゃんの口上は、さすがに寅さんの街だ。
っていうかびっくり。街全体が寅さんのテーマパークになってる!
ま、全体と言っても駅から帝釈天までって、驚くほど近い。
「帝釈天で産湯をつかい……」
あ、このお水か!
初期の寅さんで実際にロケが行われた団子屋とかもあって、うん、気持ちいい。過度な観光地になっていないのは、まじめな山田洋次に遠慮したからでしょうか(笑)
お蕎麦屋で生ビール。たくさんの寅さんポスターが貼ってある。
「おれにとっての寅さん最高傑作は『寅次郎夕焼け小焼け』だな」
「異論があります!浅丘ルリ子が出てないと」
「ああ、そういえばこの『ハイビスカスの花』で、寅次郎はリリーに『いっしょになるか?』って言ったんだよな」
「でしょ!やっぱり最高傑作はこれでしょ!」
柴又で山形県人が熱くなっております。っていうかマジでこの日は暑くって生ビールうまかったなあ。
最終回「上野」につづく。
「寅さんと両さんの街」と言えばほぼ全国で
通じます(笑)。
妹は映画のロケ現場(長淵剛がでてた回)をみたことがあるそうです。
昔はダサい気がしてちっとも嬉しくなかったですが、実家を離れた今では費用をかけずに宣伝してくれてありがたい、と思ってます。
うらやましい。
しかも酒田のように「おくりびと」「砂の女」
「おしん」という単発じゃなくて、あの
長大なシリーズなのは最高じゃないですか。