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シネコン:山形市・嶋地区に「MOVIE ON やまがた」 総座席1424 /山形
山形市の映画興行会社「MOVIE ON」(吉村和文社長)は13日、同市郊外にある嶋地区に東北最大級のシネマコンプレックス「MOVIE ON やまがた」を、来年4月中旬に開館させると発表した。大手書店「八文字屋」も施設内に出店し、村山地方の文化施設の核になることを目指す。
嶋地区は市の土地区画整理事業により、新興住宅街と大型店舗の出店が相次ぎ、新たな商圏を形成。同社によると、周辺市町村を含めた30分以内の圏内人口は約55万人いるといい、初年度は31万4000人、3年目には50万人の集客を見込んでいる。
施設は、鉄筋3階建ての延べ床面積約7140平方メートルで、約400台の無料駐車場も用意する。スクリーン数は、東北では「MOVIX利府」(宮城県利府町)の12に次ぐ10で、総座席数は1424席。シアター1のスクリーンサイズは、横17メートル、縦6.9メートルで東北最大になる。
内外装は世界的工業デザイナーで山形カロッツェリア研究会代表の奥山清行氏が手掛ける。山形ならではの文化を織り込もうと、モダンなデザインのロビーに蔵の古材などを活用する。映画以外にも楽しめるテーマパークを想定し、カフェなども充実させる。【大久保渉】
毎日新聞 2007年10月14日
……どうやらたいした施設になりそうだ。ただ、4月21日現在ムービーオンのホームページ上では何の動きもなし。4月26日オープンなのにだいじょうぶなんだろうか。かろうじて映画「山桜」の記者会見が行われ、オープニングの“売り”はこの地元作品になることが察せられるぐらい。シネコンの利点であり、同時に欠点でもあるのは「観客動員によって上映回数が変化すること」なので、毎週上映時刻は変動する。だからインターネットによる告知は必要不可欠なのである。それなのに……。
シネコンの運営には、1サイトあたり数十名のスタッフが必要だと言われている。しかし正規雇用者は多くの場合数名程度。残りはアルバイトやパートでまかなっている。したがって作品の選択などの重要な部分は、それぞれの『本部』が一括して行っている。イオンシネマ三川の上映作品の惨状はそこに由来するのだろう。山形フォーラムの場合は代表が実際にその作品を鑑賞し、山形で上映するかを決定する。つまりソラリス、フォーラムは昔ながらの興行主のセンスがまだ息づいているわけ。往時のグリーンハウスの伝統はここに健在。はたして新シネコン「MOVIE ONやまがた」はどんな作品選択を行うのか、要注目。
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