前号繰越。
笠原:僕は「人間革命」の第三部をやってくれと頼まれて、ちょっと池田大作のことを調べたことがありましてね。そうしたら、かなりひどいことをやってるんですよ。彼は青年部にいた前、財務を担当していたんですね。そこで高利貸しをやってたんですよ。それで、苦しい商店街とかあるでしょ?そこに金を貸して、返せなくなると、即刻、土地を担保に取っちゃうんですよ。
-大森のあたりでやってたんですよね。
笠原:ええ。それで取ったあとには、ちゃんと手当てをするんですよ。そうやって次々に学会に取り込んでいくわけですよ。それを僕は、ぜひ映画でやりたいと。要するに、創価学会なんてものは戸田城聖のように観念だけでもってできるもんじゃないんだと。大作さんというのは僕よりも一つ年下かな。だから戦後に対する考え方は同じなんですよ。要するに、観念でもって今さら宗教だなんて言うやつはおらんと。金だと。食うためにやるんだと。現実主義で、金を集めるために宗教をやるんだと。じゃあ、それを誰がやるのかという時、俺がやってやると出てきたのが池田大作なんですよ。宗教家なんていうのは、みんな金貸しなんてことはやりたくないわけでしょ?それで返せなくなったら土地を取りあげるなんてことは一番汚い。それを誰がやるのかという時に、俺がやってみせると。それが池田大作の今の出世の基なんですよ。僕は、それは偉いと思うんですよね。戦後的人間として。で、それを映画でやりたいと言ったら大反対をくらっちゃってね(笑)。
……そりゃ、無理だろう(笑)。でも、あおい輝彦が商才を発揮する人間革命なら、観てみたかったような気もする。前作は学会員から招待券をダンピングしてもらって観ていたぐらいだし。それにしても、映画という媒体はプロパガンダとしてかなり有効であるにもかかわらず、第三部が製作されないのはなぜなんだろう。池田大作という存在は、笠原の言うように、実務家、政治家としてかなり面白い人物だろうと思うけれども。
事務職員や「この1冊」の読者にも学会員はいるんだろう。ここでわたしのスタンスを明かしておくと、要するに“批判が許されない”存在には一応眉に唾をつけることにしている。だから天皇や池田に限らず、どんな人間にもイチャモンはとりあえずつけときますからそのつもりで。
この流れで共産党に話をもっていくと怒られそうだけれど……以下次号。
上の画像は初代会長牧口常三郎と二代目戸田城聖。意外なことに受験の神様でもあったらしい。
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