ビデオ屋の棚を眺め、さて今週はどんな映画を観ようかな、と考えるのは至福のときだ。長い間見続けているのだから監督や俳優、たまには製作会社などで作品を選んで、まあ後悔することはあまりない。特にDVDの場合は劇場公開時の評判は否応なしに耳に入ってくるわけだし。
ところが、と・こ・ろ・が、たまには「オーマイガッ!」と嘆きたくなる作品と出会うときもある。期待が大きすぎるとか、相性がよくなかったとか、まあ事情はいろいろ。しかし今回は「評判も悪いし、わたしの直感もこりゃ面白くないと言っている。でも……」と淡い期待を抱き、しかしその期待が徹底的に粉砕された作品を紹介しよう。
「デビルマン」(’04 東映)
こぉんの野郎ふざけんなよぉおおおっ!客をなめるにもほどがあるぞこら。
主演の双子がまったく演技ができないのは仕方がないとしよう。しかし故人を悪く言いたくはないが、なぜ、監督が那須博之だったのだ。ひょっとして東映は「うーんアニメの映画化だし、ビーバップ(ハイスクール)がよかったから那須あたりにやらせてみるか。となれば脚本は奥さんの(那須)真知子でいいわな」この程度の認識だったんじゃないのか。
あの偉大な原作を、どうやるとこんなひどい映画にできるのだろう。CGのパート以外はドラマにすらなっていないのだ。特典映像の初日あいさつで永井豪はニコニコと笑っていたが、腹の中は煮えくりかえっていたのではないか。冨永愛のポスターはいいけど。
やけに豪華な特別出演陣がかえっていらつく★
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます