主演が菅田将暉と小栗旬という、鉄板の鎌倉殿なコンビ。はて、どうして見ていなかったのだろう。なにか、わたしと合わないような気がしていたのだ。
違った。
オープニングにこの名が出たのだ。
「原案 長崎尚志」
小説「パイルドライバー」の際に紹介したように、小学館の編集者時代から「ゴルゴ13」、浦沢直樹と組んだ「MASTERキートン」「プルートウ」「20世紀少年」などの傑作連発。漫画家とともに(むしろ主導して?)みごとな作品を生み出してきた人。しかし同時に数多くの批判も浴びた人でもあり、評価がむずかしい。
でも、今回は彼の主戦場である漫画のお話なのだ。これは期待できそう……そのリクエストにきちんと応えてくれていました。
あまりに人がいいので、悪を描くことができず、アシスタントから脱却できない圭吾(菅田将暉)は、ひょんなことから殺人現場に遭遇し、本物の悪を目撃してしまう。その犯人をモデルにした作品「34(さんじゅうし)」が大ヒット。そしてそんな圭吾に、その犯人が接触してくる……
相手の心理を的確に把握できる暴走族あがりの刑事が小栗旬。そして雰囲気ありまくりの犯人がSEKAI NO OWARIのボーカル、Fukaseである。
意外な人物が意外な展開で退場するなど、ストーリーはかなり考えぬかれている。面白かった。食わず嫌いはよくありませんね。
作品がヒットすると、漫画家の生活が一変するあたりの描写は、業界の人じゃないとなかなか。
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