事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

水島新司引退。

2020-12-03 | アニメ・コミック・ゲーム

人気漫画「ドカベン」や「あぶさん」など野球を題材にした作品で知られる漫画家の水島新司さん(81)が1日付で引退すると同日、所属事務所が発表した。

水島さんは「今日まで63年間頑張って参りましたが、本日を以って引退することに決めました。これからの漫画界、野球界の発展を心よりお祈り申し上げます」とコメントしている。所属事務所は引退の詳しい理由などを明らかにしていない。

12月2日付山形新聞より抜粋。

……こんな展開になるとは思わなかった。生涯現役を貫くものだと思っていたので。

彼の作品を読み始めたのはサンデーの「男どアホウ甲子園」から。直球しか投げない藤村甲子園のお話。

原作が野球を知らない佐々木守だったので苦労したらしい。でも、負傷した甲子園が腕に添え木を当ててサイドから投げたので、ボールがシュート回転してみんなびっくり、なんて展開もあったので、途中から水島の意向もかなり入っていたのだろう。カンニングで東大に入るってのはやりすぎでしたが。

その藤村甲子園が続篇の「一球さん」に登場したときはうれしかったなあ。あ、その「一球さん」も大好きだった。三球士の設定なんてワクワク。

「野球狂の詩」は、女性ピッチャーの水原勇気で人気が出たけれど、それまでは読み切りの短編としてマガジンに不定期連載されていた。背景にはまだ日本が貧しかった時代の雰囲気が残っていた。それはドカベンの初期にも言えることだ。貸本漫画家だった時代にどのような作品を描いていたかがうかがえる。

そして「あぶさん」開始。大虎のカウンターでやさぐれていた大酒のみが、しばらく見ないうちに4割打者になってたなんて(笑)。

「あぶさん」の終了には感慨深いものがあったけれど、これで「ドカベン」の復活もなくなった。どんな理由なのかはわからないけれども、まずは水島さんゆっくりと休んでください。週刊連載の超掛け持ちをこなした身体は、きっと悲鳴をあげているはずだから。


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