大河「どうする家康」では、秀吉の命で家康が江戸に国替えとなり、彼が泥濘の土地だった江戸をこれからどう変えていくかが描かれ……なかったですね。あの大河ではまったく江戸における家康は描かれない。意図的?
まあそれ以来、江戸幕府は世界でも有数の大都市を築き上げた。しかし、この都市には致命的な欠点があった。火に弱いのである。というか、火事が起こることを前提に都市計画がなされていた気配すらある。
そこに、「天災ものがたり」でも描かれた明暦の大火が。その焼失面積、被災者数から、世界三大火災にカウントする向きもあるようだ。
このとき、老中首座だったのが松平信綱。知恵伊豆として知られる切れ者の彼が、どう復興に向けて差配したかの物語。やけに魅力的な脇役がいるなあと思ったら幡随院長兵衛だったり、題材に比してやけに面白い。さすが門井慶喜。
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