2015年12月期末勤勉手当号「マイナンバーその後」はこちら。
のっけから結論を。事業者としての山形県は、雇用しているわたしたち県職員の、通称マイナンバーをこのように集めることにしました。
1 まず、マイナンバーをなんのために使うかをあなたにお知らせします。
2 年明けに、先日記入していただいた平成28年分の扶養控除申告書を一度お返しします。
3 返ってきた申告書のマイナンバーの欄に、本人、扶養親族の番号を記入してください。
4 そして事務職員に提出する際に、あなたの番号が記入された通知カード、あるいは気の早い人なら市役所に行って申請した個人番号カードを提示してください。
……以上で終了です。
正直なことを言うと、年内にすべて収集して申告書を県に提出しろとか、カードのコピーも添付しろとか、本人確認の書類もコピーして保管しろとかいう他県のハードな実態を聞いていたので、はたしてどうなるのかと不安ではあったのです。
でも、山形は国税庁が指導するような原理主義に走らず、実態に即したやり方を採用してくれたよう。
本気で“正しく”やろうと思えば、1月1日に退職する職員がいる可能性もあることから年内に番号を集めておく建前は立派だし、その番号がほんとうにその職員のものなのか判断するために、本人確認の書類(写真入りの……たとえば免許証とか)をいっしょに集めるのもありです。
でも、
・1月1日に退職する職員がいるのなら、その職員の番号を急いで調べればすむ
・毎日毎日(嫌でも)顔を突き合わせている職場の人間を、いちいち本人ですかと確認するのはムダ
・なにより怖いのは情報漏洩であり、コピーすればそれだけ漏洩の可能性は高まる
という判断があったのでしょう。正解だと思います。
申告書を返す際に具体的な手順を示しますが、この正月に帰省する親族がいるご家庭では、確実にナンバーを控え、正月明けに記入できるようにしておいてください。まさか、もうなくしたなんて言わないでくださいよ。たのむよ。
画像は「ミケランジェロ・プロジェクト」
The Monuments Men(2014 FOX=SONY)
日本公開がよくわからない理由でいきなり中止になり、弱小配給会社によってなんとか公開に至ったジョージ・クルーニー監督主演作品。
第二次世界大戦中にドイツに、というかヒトラーによって略奪された美術品を取り返す老いぼれ兵士たち。ヒトラーの趣味だからダ・ヴィンチやミケランジェロはベルリンに送られるものの、ピカソやパウル・クレーは焼き捨てられてしまっていて……。
美術品のために兵士の生命を賭ける価値があるのか、と問われた主人公のラストの答が泣かせます。わたしは泣きました。26日から鶴岡で公開。STAR WARSだけが映画じゃないぞ。
ということで2016年1月マイナンバー号「正しいマイナンバーの集め方実践篇」につづく。
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