いやはや今読み返しても泣けてくる5年前の田舎のブロードバンド騒動。
今では光関係で同じ構図になっているのだけれど……
8Mだ12Mだ26Mだと速度競争が激しいADSL。Yahoo-BB(ソフトバンクってしかし胡散臭いよなー)がしかけたブロードバンド戦争のおかげでBB後進国だった日本が一気に先進国へと上りつめたことはめでたい。めでたいけれど、残念ながらウチではそんなレベルの話にはなっていない。わが山形県酒田市北平田地区では、“ブロードバンド”という言葉は禁句なのである。それはもちろん、大字に加えて小字までついている(市町村合併前はそんな感じでした)ど田舎では、光ファイバーやCATVどころかADSLすら対応できていないからだ。
そのため、地元の有志が署名活動まで始めている。いや、他人事ではなくて、自分もいつのまにか発起人の一人にカウントされ、「いついつまでに署名を○名分集めてきてほしい」なーんて言われているのだ。署名集めは組合で十分辟易しているんだけど(笑)。
その趣意書が泣ける。ちょっとご紹介。
北平田・上田地区にもADSL回線を
現代は情報化社会といわれています。ラジオ・TV・新聞はもちろんですが、今や瞬時に世界の情報が手に入るインターネットの世界は、仕事に趣味にと私たちの生活に必要不可欠のものとなっています。
現在北平田・上田地区ではNTTのISDN回線ですが、酒田市内のほとんどの地区ではより高速なADSL回線を利用してインターネットの世界を活用しています。
NTTに問い合わせたところ、今後も上田局舎内はADSL回線対応の予定は無いということです。
このような地域格差は、今のこの情報化社会において納得できるものではありません。そこで、私たちは地域の力で早期に上田局舎内でADSL回線が利用できるようにNTTに働きかけていくことにいたしました。何卒、ご理解の上ご協力お願いいたします。
涙が出ますな(笑)。NTTは電電公社以来の体質から、政治家を動かせば一発だ、なんてチャチャを入れる連中もいるけれど、でもこんなのデジタルディバイド以前の問題。ブロードバンドなんて言葉が早く死語になりますように!
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