家族にも内緒な振替休日。職場に行くふりをして発車。問題は、上映開始までの時間をどうつぶすか。シネコン前の駐車場でずっと本を読んでました。人として最低。
本日はこの「アイアムアヒーロー」とキャプテン・アメリカの新作を見る算段。ほぼ同時にスタートするので、どっちから先に見るかなあとクルマの中で考える。単に“次の上映までに30分のすき間がある”というだけでこちらが先。近くのラーメン屋で辛味噌ラーメンをいただかなくては。
これは正解でした。こっちを後にしたら、ヘタヘタになった気持ちの処理に困ったろう。それほどの残虐描写の連続。このおれがひいてしまうくらいだから凄い。ゾンビ映画の利点として、どんなに敵を倒しても倫理的な葛藤がなくてすむ、というのがあるけれど、ものには限界というものが。いやはや凄いし怖いです。
英雄、という名をつけられた平凡な男の成長物語。確かにそれは当たっている。大泉洋が(まったくセックスを感じさせない主人公が絶対に必要だったのだ)主役なのは必然。ほかの誰も適役として思い浮かばない。
趣味で射撃をやっていて、銃を持っているということだけが他人との相違。しかし彼はゾンビに向かっても撃つことが出来ない。このあたりは「ダイ・ハード」の黒人警官がモデルですよね。実は最後まで撃つことなく終わるのかと思ったら……。
海外の映画祭で観客を熱狂させたのはよくわかる。不意打ちのアクションと、頭を使った恐怖の描写はおみごと。さすが「GANTZ」の監督だ。ある共通の条件で完全にゾンビ化しなかったふたり(大泉洋&有村架純)の道行きに、長澤まさみ(この人の脚はめちゃめちゃきれい!真田丸で美脚を隠しているのがもったいない)をからませるメジャー感と、おいおいそこまでやるかというグロい世界のミスマッチは確かに味になっている。
でもさあ、ここまでやんなきゃならんのかいー。ま、オープニングで大泉と塚地武雅とマキタスポーツがいっしょの画面にいるだけで、この映画のすべてを許そうとは思ってました(笑)。
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