事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

黒田官兵衛 第四十七話「如水謀る」

2014-11-23 | テレビ番組

寺尾聰 ルビーの指輪 (2000年)

第四十六話「家康動く」はこちら

前回の視聴率は16.4%と怖いぐらいに的中。さて今回は、如水が

「隠居の身でござる」

という手札をさらしまくって、その実いろいろと動くお話。息子はたまらなかったろう(笑)。ただ、誰にも気を払う必要がないなかで策謀する官兵衛は、妻から「子どものような」と揶揄されるぐらいに楽しそうだ。確かに、彼は常に抑圧されたなかでしかその知恵を働かせる場がなかった。

これから関ヶ原への途が一気に。三成には官兵衛がある種のヒントを与えた展開になっている。ただねえ、これはネタバレになるようだけど、家康の奸智も無限ではなくて、三成が勝つ可能性は大きかったし、でなくても官兵衛が一筆書きのように天下をかっさらう策もありあり。安国寺恵瓊らの末路を考えれば、黒田家の選択は満点に近い。だけど……

わたしがわからないのは、じゃあ“家康でよかったのか”ですよね。

・もしも織田信長にもっと人間的な幅があれば、

・秀吉とおねの間に子どもがもっと早く生まれていれば、

・豊臣秀長が長生きしていれば、

・石田三成にもっと人望があれば

……歴史にはこんなイフがたーくさんある。それをふまえて、家康でよかったのか。

わたし、実は家康ファンなのでそれでよかったと思ってるんです。極端な農本主義に引き戻したとの批判もあります。でも少なくとも信長=秀吉ラインで突っ走って、はたしてどんな利点が?ここは考えどころでしょう。

今日はもっと重要な指摘が。糸のお付きの者が、やさしい姑だったからこそ姫は苦しんだのだと。ここを掘り下げると「マッサン」における泉ピン子が出てくるので深追いはしますまい(笑)

あと3回ですか。うーん、今回も16%台かな。剃髪してからの岡田准一が、やけに魅力的なのでもっと続いてほしい気も。

今回も寺尾聰とばしてました。で、もはや彼がこういう人物であったことを知らない世代も増えているんだろうということで「ルビーの指環」。しっかしすげーバックをそろえたなー。

第四十八話「天下動乱」につづく

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