吉田豪×白夜書房とくれば面白くないわけがないのでした。格闘技の世界に暗いので(でも梶原一騎原作、つのだじろう作画、大山倍達協力の「虹をよぶ拳」を「冒険王」において連載第一回からリアルタイムで読んでいたのが自慢)マニアほどには楽しめなかっただろう。でも思いっきり笑えました。正拳で殴られそうだけど、ほんとにみんなあまりにもバカなんだもの。
極真系が分裂した今、往時の、特に大山倍達&梶原一騎&真樹日佐夫のとんでもなさには目がクラクラ。そしてそれを笑って語る弟子たちの明るさにもクラッ。
反則技を研究する倉本成春の発言も怖い。
「極端に言えば人間の最大の武器は噛むことだよ。関節技や組み技の世界チャンピオンでも小学校1年の女の子に噛まれたら激痛が襲う。そして身をちぎることもできるんだよ、と。ましてや大人の私が内腿を噛みちぎったら、その人は出血が止まらなくて死ぬんだよ、と。だから競技のうえで噛むという行為があったら、誰も関節技なんかできないんですよ」
吉田豪は感心する。技術体系がガラッと変わると。うーん参考になる(何の?)。
にしてもインタビュイーのとんでもなさを引き出す吉田豪のインタビュアーとしてのテクニックに呆然。みんな本音を語りすぎ。反則技?
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