お笑いスター誕生!! 貴明&憲武 / とんねるず 1~10週目
「ふたたび池田小」はこちら。
「僕にとって(中編は)、そういう意味では『習作』ということになるのかな。僕は『風の歌を聴け』(79年)でデビューする前に習作みたいなものを書いたことはなかったので、それは『デビューした後で書いた習作』のような感じになるんでしょうかね。普通はあの中編を書いてから、開き直って『風の歌を聴け』と『1973年のピンボール』(80年)を書くという順番なんでしょうね」
「街とその不確かな壁」の原型となった中編について作者自身が。
それにしても、最初に書いた小説があの「風の歌を聴け」である。あの完成度だ。そして「羊をめぐる冒険」「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」へとジャンプアップしていく。つくづくと、すごい作家だと思う。
村上春樹を特集した日にとんねるずというのもいいじゃん。まだ彼らが井原高忠によって「とんねるず」と名づけられる前の、「お笑いスター誕生!!」を。タモリは彼らの魅力をちゃんと評価してくれていた。芸風がいかに変わっていないかにも驚く。彼らは、最初から未完成であり、それが魅力だったのだとつくづく。
PART3「なつかし2ちゃんねる」につづく。
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