第40回「天下人家康」はこちら。
年に一度の、うわ、大河を観ようか迷う時期到来。プロ野球の日本シリーズとかぶってしまうのだ。同じことを考えた人は多いようで、だからシリーズはデーゲームでやってほしいと願っているとか。
そうかなあ。もちろんナマで観戦するなら、青空の下で(今日は京セラドーム大阪だけど)生ビールを飲みながらベースボールを見るのが至福の体験なのは理解できる。でもテレビ観戦のわたしのようなものには、夜気が迫るナイトゲームの方が趣深いけどな。
結局は大河を優先。家康、タヌキとして順調に嫌われております。暗殺計画が露見して大野修理(玉山鉄二)らが流罪とされ、石田三成(中村七之助)はついに家康を討つと挙兵する……
直江状(直江兼続を演じたのはTAKAHIRO)から小山評定直前までの、政治的にまことに微妙な時期。作品によってはすべてが家康の策だったとするものもあるけれども、それやっちゃうと「戦なき世をつくる」というこの大河の大前提が崩れてしまうのでどうするものだか。
それよりも強調されているのは、それぞれのキャラを印象的な女性たちがリードしていること。家康のそばには阿茶(松本若菜はほんとうにきれいだなあ)がいるし、伏見を任された鳥居元忠(音尾琢真は立派になったなあ)のことは後妻となった千代(古川琴音)がひっぱたいている。そして、石田方にも家康側にも金を贈ることで全面戦争を煽っているのがもちろん茶々(北川景子)だ。
そしてこれら強烈なキャラを受け止める松本潤は、次第にタヌキっぷりに磨きがかかっている。できればもう少し前から白ウサギから脱却しているともっと面白かったろうに。
第42回「天下分け目」につづく。
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