再見。初めて見たのは学生時代。新宿西口パレスか新宿ローヤルだったと思う。ドラマの宝庫である大病院が舞台。
ボストン記念病院に勤務する医師スーザン(ジュヌヴィエーヴ・ビジョルド)の親友ナンシー(なつかしのロイス・チャイルズ)は堕胎手術をスーザンがいる病院で受ける。
「だいじょうぶよ。簡単な手術だから」
そう、確かに簡単な手術のはずだった。しかしオペの最中にナンシーの血圧は下がり、蘇生することなく昏睡状態(コーマ)となる。スーザンは納得できず、院内で情報を収集する。その途端に彼女に有形無形の妨害が……
原作はロビン・クックのベストセラー。監督・脚本には自らもベストセラー作家であるマイケル・クライトン。なにしろ「ジュラシック・パーク」の作者ですから。
このふたりの共通点は、作家であると同時にハーバードの医学部を卒業した医師であること。クライトンはそのあたりでクックの小説に目をつけたのだろう。不可思議なコーマの連続が、しかしシンプルな方法によるものだったあたりが妙味。昏睡状態にある身体を、いかにコストを安く維持するかのシーンこそが映画として売りだ。
主役に、おそらくハリウッドの女優の中でもっとも弱っちいルックスのビジョルドを選んだことが奏功している。上司のリチャード・ウィドマーク、恋人のマイケル・ダグラスと並ぶと、いかにか弱いことかと。これが例えば、攻撃型美女のフェイ・ダナウェイあたりを選んだら……(笑)。
にしてもビジョルド。ヌードあり、真下から撮られながらパンストを脱ぎ捨てるシーンあり(ちゃんとした伏線でもあるんですが)、サービスショットが盛りだくさん。おかしいな、頭がエッチなことでいっぱいだったはずの学生時代はなんとも思わなかったのか。さっぱり忘れてました。
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