事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

入学式 PART3

2008-05-04 | 受験・学校

PART2はこちら。

020845  読売が問題にしているのは千葉県における入学金の納付方法なのだ。

「入学式当日に学費現金納入」県立高の制度・運用に問題も
 千葉県八千代市の県立八千代西高校(生徒339人、大迫太校長)が入学料などを納めていない新入生2人を入学式に出席させなかった問題で、学校側が未納を把握したのは、式の1時間前だったことが16日、わかった。
 2人は保護者と連絡を取るなどして当日に納めたが、式には間に合わなかった。式当日に入学料などを現金で納める制度は千葉県のほか12道県にあるが、猶予期間を設けるなどしている例が多く、学校、生徒側ともに余裕を持った対処のできない制度や運用が問題になりそうだ。
 千葉県では県立高校の入学料(5650円)や教科書代などを合わせた入学金を式当日に納入する。八千代西高では、3月上旬の合格通知に同封した文書と、同月中旬の説明会で計9万円の納入が必要と説明し、分納も可能と伝えていた。
 2人が入学金を持参していないことを学校側が知ったのは午前9時ごろ。県教委によると、入学料が未納でも校長が個別事情を考慮して入学を許可できる。だが、大迫校長は、生徒や保護者とやりとりをするなかで「滞納の可能性がある」と判断。入学許可を出さないまま出席させることも検討したが、他の生徒が名前を呼ばれて起立する中で2人は座ったままという状況を避けるために見送った。
【4月17日読売新聞】

……おわかりだろうか。まとめると

・千葉県は入学式当日に入学金を納入する条例になっている。
・猶予期間はない。
・校長は“個別事情はない”と判断して入学許可を出さなかった。
・その判断の基礎となったのは生徒、保護者の面談。要するに「この親は払いそうにない」と校長が入学式直前に判断した。

439620797209 こんなところだろうか。かつて「授業料取り立てマニュアル」で特集したように、滞納が続いた場合に生徒にアルバイトを勧奨するかのような取り決めをしたのも千葉県立高校の事務長会という存在だった。悪意にとるようだが「条例で決まっていることだから」と今回の対応をしたのも千葉。なにより、入学式当日に納付しない場合に入学許可が出せないのを当然のこととしているのも千葉なのだ。なぜ許可できないかというと……以下次号。

画像は石持浅海「君の望む死に方」The Death You Desire(祥伝社)
“被害者になりたい男”が“加害者になりたい男”に望むことがすごい。「オレのようになれ」「オレのように殺人を経験しろ」「その経験を活かしてオレのような経営者になれ」……究極の自己愛(笑)。前作「扉は閉ざされたまま」よりもわたしは好き。

PART4につづきます。

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