事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

「八本目の槍」今村翔吾著 新潮社

2021-10-27 | 本と雑誌

秀吉に仕えた小姓組の若者たちが、のちに賎ケ岳の七本槍と呼ばれ、それぞれの道を歩む。彼ら一人ひとりの物語。

加藤清正、福島正則のように歴史に名を刻んだものもいれば、ある事情で埋もれていくものも……そして関ヶ原。彼らすべての心の中に、石田三成という人物がいる。

怜悧で人情がわからないという石田のイメージをくつがえす作品。ま、戦国時代にそこまで先を読んでいた人間がいたとは思えませんが。冒頭、朝鮮帰りの面々が三成への悪罵を重ねているというつくりもうまい。ほんと今村翔吾って面白いなあ。

大河ドラマ「真田丸」でおなじみ、大蔵卿局がどのような設定になっているかにもびっくり。わたしはあのキャストで考えちゃうのに(笑)


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 今月の名言2021年10月号PART1... | トップ | 今月の名言2021年10月号PART2... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

本と雑誌」カテゴリの最新記事