事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

「愚かな薔薇」恩田陸著 徳間書店

2022-09-15 | 本と雑誌

タイトルは意味深。賢い薔薇は、時がたてば枯れ、朽ちていく。しかし愚かな薔薇は、枯れることも老いることもない。つまり愚かな薔薇は不老不死の吸血鬼を象徴するフレーズなのだ。

ある田舎町に、宇宙船の乗組員をめざす少年少女が2ヶ月間にも及ぶキャンプにやって来る。長い航行を可能にするには、アストロノーツを長寿にする必要があり……

恩田陸が14年間にもわたって書き続けた大作。不老不死をはじめとした吸血鬼の約束事をSF的設定にうまくはめ込んでいる。

圧倒的に面白くはあったんだけど、人類の進化とは何かを問う物語の核が明らかになるにつれ、理に落ちすぎてはいないかとちょっと不満。ないものねだり。


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2 コメント

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わたしの弱点は (hori)
2022-09-16 18:58:23
少女漫画なんですよ。
まったくの門外漢。
「日出処の天子」
にノックアウトをくらい、奥が深いなあと
思いつつも、深すぎる(笑)
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Unknown (みこ)
2022-09-15 22:51:47
すごいですね、読書は体力が必要なのに
どんどん読んでらっしゃいますね。
私は近頃初読みがなかなか、、、

表紙が萩尾さんだからか
あらすじ読んで「11人いる!」や
「彼方のアストラ」を連想しました。
好みだと思うのに
読める気がしません💧
長そう、、、
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