PART14「勝海舟」はこちら。
75年は「元禄太平記」。またしても忠臣蔵のお話。でも、主役は浪士ではなく権力側、特に柳沢吉保(石坂浩二)に設定してある。
井伊直弼(「花の生涯」)、原田甲斐(「樅ノ木は残った」)など、世間では悪役で通っている人物を主役にすえるのは大河の得意技でもある。なにしろ翌年には平将門まであつかうのだ。
それに、とんでもない金をかけて「赤穂浪士」という決定版をオンエア済みなので、少しはひねらなければ勝負にならないという読みもあっただろう。大河ドラマの申し子とでも言えそうな石坂浩二の起用は成功し、視聴率的には好調だったようだ。
あやふやな言い方になっているのは、わたしこの大河見てないんですよ。実は裏番組が、あの「水もれ甲介」(日テレ)だったの。松木ひろし脚本&石立鉄男主演のかるーいホームドラマ。わたし、大好きだったんです。
妹役の村地弘美という女優がとにかくかわいくて、色気づいた中学生にとっては、おっさんたちの権力闘争よりもよほど魅力的に思えたのでした(笑)。
その権力闘争とは、吉良(小沢栄太郎)VS浅野(片岡孝夫)、吉保VS新井白石(入川保則……ホーン・ユキの旦那だった人)、綱吉(芦田伸介)VS水戸光圀(森繁久彌)といった具合。これに大奥までからんで、オヤジになってからのわたしなら面白く見ることができたかも。
女優陣は若尾文子、松原智恵子、岡田茉莉子、草笛光子、中野良子と豪華版。加えて、NHKにとても愛されていた印象のある三林京子と、わたしが大好きだった稲垣美穂子(マニアな中学生でしょ)が吉保の正室役で。
キャストの中でわたしがどうしても納得できないのは(当時もそう思っていました)、堀部安兵衛役の関口宏と清水一学役の三善英史。イメージとかけ離れているにもほどというものが……それが狙いだったんでしょうけどねえ。
PART16「風と雲と虹と」につづく。
気合いが入りません。
そこまでやってたのか(笑)
っていうかいま500mスピードスケートを
見たばっかりなので興奮状態(^o^)